媽閣廟を後にし、マカオ観光の中心地・セナド広場までブラブラ歩いて行きました。
その間にも、世界遺産の建物や広場がいくつもあります。
ですが、媽閣廟とは違い、なぜか観光客がほとんどいませんでした。
観光ツアーのバスでも十分通れる道の広さだと思うのですが、不思議です。
おかげで、のんびりゆっくり見て回ることができました。
直線距離にしたら数十分という短い距離ですが、数時間かけてのんびり歩きました。
スタート地点の媽閣廟からゴール地点のセナド広場まではこのような路地を歩いていきます。
路肩には車も停車している狭い路地ですが、バスも普通に通ります。
港務局ビル、もちろん世界遺産です。
元は、マカオの治安部隊強化の為、同じポルトガル領のインドだったゴアから派遣された兵士の宿舎でした。
現在は、マカオ港務局のオフィスビルとして使用されています。
インド風にも見えるし、モスク風に見える、なんともエキゾチックなデザインです。
リラウ広場はすごく小さな広場ですが、立派な世界遺産です。
落ち着いたノスタルジックな雰囲気です。
リラウ広場周辺は最初のポルトガル人居住区で、この広場から湧く井戸は貴重な水の供給でした。
現在はその井戸はマカオ政府によってふさがれています。
広場に置いてあった、アンティークなシクロ(3人乗り自転車)です。
観光客を乗せる用ではなく、Free Photo・写真撮影用です。
鄭家屋敷、別名マンダリンハウスです。
19世紀の中国近代の思想家・鄭觀應の故居(元住居)です。
鄭家屋敷に入ってすぐの入り口です。
遊び心にあふれたオシャレなデザインの中にも、趣のある雰囲気です。
鄭家屋敷の敷地面積は4000平方メートルもあり、多い時で300名ほどが住んでいたそうです。
鄭家屋敷は1811年に建てられた中国の伝統建築です。
長年非公開でしたが、2002年からの修復のおかげで、2010年から一般公開される様になったそうです。
伝統的な中国様式の建物ですが、西洋的な要素も取り入れられた近代的な内装です。
どこまでも遠くが見渡せる室内は風通しも良く、快適な空間だなと感じました。
室内に置いてある小物やドアもすごく凝っています。
豪華すぎないシンプルな感じが居心地の良さを醸し出しているのかなと思いました。
中庭もシンプルだけど、落ち着きのある雰囲気です。
ちなみに、この鄭家屋敷の入場料はなんと無料!
というより、マカオ歴史地区の建物や広場はすべて無料。
太っ腹すぎます。
聖ローレンス教会です。
16世紀に建てられたマカオ最古の教会の一つです。
教会に祀られる聖ローレンスは海の安全を守る風の聖人としてマカオ住民から長く信奉されてきました。
教会内部にある聖ローレンスと聖母伝説のステンドグラスが特徴的です。
聖ヨセフ修道院と教会への入り口です。
ちょっと分りにくい場所にあるのですが、隣にある「海星中学」を目印にすると良いかと思います。
聖ヨセフ修道院と教会です。
18世紀中頃にイエズス会によって建築された修道院と教会です。
200年以上にわたって中国やアジアで布教する伝道師を育成したそうです。
また、歴史の教科書でおなじみのフランシスコ・ザビエルの腕の遺骨が安置されているそうですが、
安置場や修道院は非公開です。
ドーム型の天井にはイエズス会のシンボル「IHS」が描かれています。
ドン・ペドロ5世劇場です。
1860年にマカオで暮らすポルトガル系住民により建設された中国最古の西洋式劇場です。
ポルトガル国王ペドロ5世に敬意を表して、この名前がつけられたそうです。
現在はコンサート会場として時々使用されていますが、普段は非公開です。
聖オーガスティン教会です。
先のドン・ペドロ5世劇場の真正面にあります。
16世紀後半にスペインのオーガスチン修道会が建てた修道院がもとですが、何度も修復されています。
僕たちが訪れた時も、全力で修復作業中でした。
これまでに訪れた教会と比べ、すごく簡素な造りの内装が逆に特徴的です。
聖オーガスティン教会やドン・ペドロ5世劇場の斜め向かいにある学校です。
セミナリオとあるので、元々はイエズス会が設立した修道士向けの教育機関だと思います。
門は開いていますが、入ることはできません。
上の学校の真横にあるのが、ロバート・ホー・トン図書館の入り口です。
このロバート・ホー・トン図書館や聖オーガスティン教会、ドン・ペドロ5世劇場がある
聖オーガスチン広場も世界遺産登録されています。
歴史を感じさせる石畳です。
ロバート・ホー・トン図書館は香港の実業家・ロバート・ホー・トンがマカオの別荘として購入した19世紀末建設の邸宅が元になっています。
本人が亡くなった後、遺言に従う形でマカオ政府に寄贈され、現在は公共図書館として一般開放されています。
市民はもちろん、観光客も入ることができます。
ちなみに、この日に回ったマカオ歴史地区の南側にはホテルなどの休憩場所がほとんどありません。
この図書館はトイレも清潔なので、貴重な休憩スポットとしてすごく助かりました。
民政総署ビルです。
1784年に建設されたマカオ初の市政庁で、現在もマカオ政府の地方自治局として使用されています。
残念ながら、こちらも思いっきり修復中で、外観は一切見ることができませんでした(涙)
本来であれば、真っ白な外壁が特徴的なマカオ歴史地区の代表的な建造物です。
中庭など内部の一部は一般開放されています。
中庭への壁のアズレージョの青色はすごく美しいです。
光の加減でうまく写真に反映できず、すみません(汗)
壁には歴史を感じさせるレリーフがいくつもあります。
それらを見ているだけでも、飽きません。
中庭には美しいお花がたくさんありました。
ですが、この民政総署ビルにいた時間が一番天気が悪かったので、うまく撮影できず…(涙)。
中庭にはポルトガルの詩人ルイス・カモンエスや作家ジョアン・デ・デウスの胸像が置いてありました。
荘厳な雰囲気を感じさせる建物とすごくマッチしています。
セナド広場、マカオ歴史地区の最大の観光ポイントです。
噴水池、と地元の人からも愛されるマカオを代表する広場です。
波模様をあしらった石畳はすごく印象的です。
この日の世界遺産を巡る旅はこのセナド広場で終了。
翌日の3日目は、このセナド広場からマカオの世界遺産散策の後半戦をスタートしたいと思います。
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