ホテルの送迎バスの運転手さんから
「内宮さんは絶対に早朝参拝が良いですよ」
とのアドバイスをいただき、気合いを入れて6時にタクシーを予約。
到着しました。
伊勢神宮の内宮です。
お天気はがっつり本降りの雨。
しかし、雨の伊勢神宮参拝は縁起が良いそうです。
「これはラッキー♪」
と喜ばなくてはいけませんね。
お宿からはタクシーで20分ぐらいでしょうか。
ちなみに、内宮はなんと午前5時から開いているとのこと。
「早朝参拝では帰りのタクシーはまず捕まらない」
とのことだったので、タクシーの運転手さんには駐車場でお待ちいただきました。
雨に濡れた宇治橋は風情があります。
雨の五十鈴川も幻想的です。
橋を渡り、境内を奥へと向かいます。
雨の割には参拝客はそれなりに多い印象でした。
私たちも同様ですが、雨だからと言って旅のスケジュールは変えられませんもんね。
とは言え、日中に参拝するよりも圧倒的に落ち着いています。
まずは手水舎で清めます。
朝一の水なのでより一層清々しい気がします。
五十鈴川のほとりまでやって来ました。
すべらないように要注意です。
さらに正宮へと向かい進みます。
日中のにぎやかな雰囲気とは異なり、しんと静まった神秘的な雰囲気。
心穏やかに参拝するなら断然早朝がおすすめです。
正宮に到着しました。
雨が降っているのに晴れ間が見えているというなんとも不思議なお天気。
さすが太陽を司る天照大神が祀られている場所です。
正宮参拝を済ませたら、次は荒祭宮へと向かいます。
荒祭宮へと到着しました。
荒祭宮には天照大神の荒御魂が祀られています。
荒御魂とは、神様の荒々しく活動的な側面とのこと。
仕事モードの天照大神が祀られているといったイメージでしょうか。
荒祭宮を後にしてさらに進むと五丈殿へと到着。
雨の日の祭典を行う場所とのこと。
今日みたいな日ですね。
さらに、御酒殿・由貴御倉。
内宮にお供えになる神酒と、神饌の神を祀る所管社だそう。
あやうく見逃すところだった四至神。
内宮の神域の守り神をお祀りしている場所です。
神楽殿です。
名前の通り、奏楽や舞を行う場所とのこと。
神楽殿のお隣は御饌殿。
神前にお供えする供物を「神供(みけ)」と言うそうです。
御饌殿(みけどの)は神供をととのえる場所とのこと。
神楽殿が舞台で御饌殿はお食事会場のようなイメージ?
出口へと向かう道を脇に入ると風日祈宮橋が見えてきます。
しっとりとした雰囲気の五十鈴川がなんとも神秘的。
風日祈宮には、級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)が祀られています。
風の神様で、元寇の際に神風を起こして日本を守った神様でもあるそうです。
木々が生い茂る自然のエネルギーを感じる場所で、風の神様を祀るのにこれ以上最適な場所はないと言えます。
雨にかすむ五十鈴川と緑のグラデーションはいつまでも眺めていたくなる美しさです。
実は、
「せっかくの参拝なのに雨かぁ……」
と少し残念に思っていたのですが、より一層美しい伊勢神宮を堪能することができました。
御厩は残念ながらお留守。
令和六年に皇室から奉納された神馬だそうです。
神馬は毎月1日、11日、21日の早朝に正宮に参拝するとのこと。
この日を狙って早朝参拝すれば本勇号に会えるかもしれません。
無料の休憩所である参集館はまだ開いていませんでした。
池で泳ぐ美しい錦鯉を眺め、出口へと向かいます。
参拝を終えて宇治橋まで戻ってきたのがだいたい午前7時頃でしょうか。
もうこの時間になると、団体の参拝客や観光バスなども乗り付けていました。
「え、こんな時間からもうこんなに参拝する人がいるの?」
とびっくり。
次回からも内宮参拝は早朝に行うようにしようと思います。
宇治橋から振り返ると、雨が上がって晴れ間がのぞいていました。
結局この日、雨が降ったのは早朝のみ。
その後はずっと晴れのお天気でした。
とは言え、早朝、雨の内宮はとても厳かな雰囲気。
昼間にはない、神聖な空気を感じることができました。
タクシーでお宿へ戻ったら朝ご飯です。