ミジュマル公園を出発し、本日のお宿「季さら別邸 刻~toki」へと向かいます。
微妙にわかりにくい場所で2回道に迷う痛恨のタイムロス。

途中、別の「季さら」で道を訪ねてようやく到着。
ホテルのスタッフが出迎えてくれました。

季さら別邸 刻~tokiは全10室。
1部屋ずつ独立した造りになっています。

まずはチェックイン。
木がふんだんに使われた落ち着いたロビーです。

ロビーには宿泊客が自由に利用できるラウンジが併設されています。
お酒の種類も豊富。
お酒が好きな人には嬉しいサービスではないでしょうか。
残念ながら私たち夫婦は二人ともお酒が弱い、というか全く飲めないレベル。
コーヒーやソフトドリンクを堪能させていただこうと思います。

ラウンジにはネスプレッソマシンもあり、様々なコーヒーをセルフで楽しめます。
伊勢湾の雄大な景色を眺めながら飲むコーヒーは格別。
あぁ、ずっとここでダラダラ過ごしたい。

ソフトドリンクも充実。

ちょっとしたおつまみやお菓子も用意されています。
しかし食べ過ぎは禁物。
夕食に備えて、しっかりお腹を空かせておかねば。

すっかりリラックスモードの心と体を引きずって部屋へと向かいます。

今回宿泊するお部屋は「千草」。
こちらの季さら別邸 刻~tokiではお部屋ごとに異なる青色がテーマになっているそうです。

お部屋は広い、明るい、きれい、おしゃれ。
部屋からは坂手島が見えます。
坂手島は江戸川乱歩の「パノラマ島綺譚」のモデルにもなった島なのだとか。
対岸から眺める限り、現在はのどかな漁村といった感じ。

部屋食対応のお部屋ということで、ダイニングも併設されています。

部屋の名前でもある千草色が大胆に使われています。
華やかさと落ち着きを両立できるのは和色ならではの魅力。
和モダンという言葉がピッタリです。

トイレも広くて快適。
使い捨てのペーパータオルが設置されていて衛生的です。
トイレはちょうど部屋の入り口横にあり若干寒さが気になる場所。
ですが、ちゃんと暖房が完備されているのはさすがです。

洗面所も広々。
タオルも十分に用意されています。

アメニティも一通り揃っており、こだわりがなければ化粧品類は手ぶらで訪れても全然大丈夫そうです。
ヒノキリボンは名前の通り、ヒノキのかんなくずを再利用した商品。
部屋の露天風呂に浮かべて使用しましたが、ほんのりヒノキの香りに癒されます。

シャンプー、コンディショナー、ボディソープはブルガリ。
こちらはヒノキリボンとは異なるセレブな香り。

季さら別邸 刻~tokiは大浴場はなく、内風呂と露天風呂が全客室に設けられています。
「露天風呂があれば内風呂は別にいいかな」
ぐらいの気持ちだったのですが、この内風呂がとにかく最高。
社宮司温泉という天然温泉100%らしいのですが、トロリとぬめりがあり美容液に首まで浸かってる気分。
気持ちが良すぎてお風呂から出られない。
「もうこの内風呂だけでもええわ」
と思えてくる中毒性。
「あの内風呂はヤバいね」
「あれは温泉じゃなくて沼だね」
というのが夫婦共通の意見でした。

そして本命の露天風呂。
当たり前ですが、泉質は内風呂と同じ。
ぬるっとしたぬめりがあって、お肌がツルツルになります。
海からの風が心地よくて永遠に入っていられそうな気持ちよさ。
こちらも中毒性の高いお風呂です。
けっこうスグそばを漁船が通っているので
「海からこちらが見えるのでは?」
との懸念があります。
が、大丈夫。
目隠しのブラインドがちゃんと設置されています。
多少、開放感は薄れますが人目を気にせず(誰も見ていませんが)存分にお風呂を満喫。

温まったら足湯でクールダウンすれば、無限に入っていられそうです。

無限温泉を満喫しているとお待ちかねの夕食。
お部屋に食事を用意してもらえるのはありがたいですね。
まずは前菜。
あまりの華やかさに思わず「おおっ」と歓声が漏れます。

まずはアミューズから。
「桜エビのクリームチーズタルトレット」。
クリームチーズのまろやかな風味に桜エビの香ばしさ。
黒いタルト生地はイカスミでしょうか。
ほんわりと磯の香りが鼻に抜けます。

前菜は全部で4品あります。
まずは平貝のプロヴァンサル風。
見た目はホタテっぽいですが、ホタテほど主張が強くありません。
トマトをからめた甘酸っぱいソースがなんとも爽やか。
春を感じさせる一皿です。

続いて蛍烏賊とさよりの彩り野菜。
お料理はもちろん、器の鮮やかさにも目を奪われます。
真ん中の白いムース状のソースをつけていただきます。
このソースがレモンでしょうか、柑橘系の香りがふわっと香り、見た目とのギャップにびっくり。
蛍烏賊とさよりはもちろん、お野菜との相性も抜群です。

まだまだ前菜は続きます。
お伊勢牛のカルパッチョ。
お伊勢牛とは何やら縁起が良さそうな名前です。
正直、「松坂牛じゃないのか」と思ってしまったのも事実。
しかし、このお伊勢牛、松坂牛に比べるとさっぱりと軽くて非常に食べやすい。
松阪牛は脂が美味しい印象ですが、お伊勢牛は肉の旨味を濃厚に感じます。
そして肉感はあるのに絶妙な柔らかさ。
松坂牛とはまた違った魅力があります。

続いての前菜は「海の恵みとTOKIの饗宴」。
お造りです。
魚はマグロにブリ、甘エビ、鯛です。
季さら別邸 刻~tokiならではだったのがタレ。
醤油と塩の定番ラインナップ以外に、ワサビごまが用意されていました。
ワサビ風味に味付けされたごまです。
ゴマの香りとワサビの風味が鯛の甘味によく合います。

さらに温前菜。
伊勢真鯛のプランタードです。
コロッケっぽい見た目。
中身は鯛を練り込んでペースト状にしたじゃがいもといった感じでしょうか。
見た目通り、コロッケに似た食感です。
ほんわり鯛風味とじゃがいもの甘味に、爽やかな香りのソースがなんとも春らしい。
まだまだ前菜なのが信じられないくらいの満足感です。

いよいよ魚料理です。
伊勢海老のポワレと鮑のムニエル。
「良い素材はシンプルに調理されたものを食べたい」
そんな気持ちをしっかり汲んでくれているメニューです。
ソースはオレンジのような柑橘系の香りがふわっと残る爽やかな味。
バターの濃厚な風味とオレンジの爽やかさが素材の美味しさを引き立ててくれます。

絶品ソースにはパンが欠かせません。
パンはもちふわ系とサクッとこうばし系の2種類。
ソースを浸すとそれぞれ異なる食感と風味が楽しめます。

お肉料理はお伊勢牛のステーキ。
前菜でも登場したお伊勢牛です。
シンプルにステーキと焼き野菜で、素材の美味しさが溢れ出しています。
赤身ですが硬さはなく、なめらかな歯応え。
お肉感はしっかり感じられるのに、口の中で溶けるような柔らかさです。
そしてまたフルーツを感じるソースが良い仕事をしています。
味覚で春を堪能できるお料理の数々です。

〆はなんとラーメン。
「菜の花 浅利 ビーツの塩ラーメン」。
赤い色はビーツです。
ロシア料理のボルシチでおなじみの野菜ですね。
見た目はミネストローネっぽいですが、トマトのような酸味はありません。
塩味のスープにビーツの甘味、浅利の旨味が体にじんわり染み込む美味しさ。
オリーブオイルとフライドオニオンを入れると途端にイタリアンな味わい。
お腹が良い感じに満腹でしたが、スープまで残さずにするするっと完食です。

そして別腹のデザート。
「苺のデセールヴァリエ」。
苺をふんだんに使った贅沢なデザート。
いやあ、苺って美味しいね。
と改めて感じられる、苺の魅力が詰まった一皿。
前菜からデザートまで春を感じられる爽やかで華やかなコースでした。
量もちょうど良くて、心地よい満腹感。
お腹が落ち着いたら、もう一度温泉に入っておやすみなさい。

おはようございます。
朝ごはんです。
朝食もお部屋に用意してもらえます。
朝食ブッフェ山盛りが厳しくなってきたお年頃の我々。
和食メインの優しい朝食は心と体の癒しです。

朝から海老とか鮑とか贅沢の極みです。
個人的にはお伊勢牛のラグーがお気に入り。
昨日からすっかりお伊勢牛の虜です。
あと、女将特製アラメのピリ辛炒め煮が炊き立ての白いご飯と相性抜群。
ふだんは「ご飯は1膳まで」と心に決めている私ですが、迷うことなくお代わりしてしまいました。
炊き立てのご飯がまた美味しいんです。

お鍋はあおさの味噌汁。
愛知県に近いからなのか、海産物と相性が良いからなのか?
赤味噌ベースのお味噌汁でした。
あおさの磯の香りと赤味噌のコンビネーションは、心がホッとやすらぎます。

そしてなんと、フカヒレの茶碗蒸し。
画像に写っているちっちゃな三角形がフカヒレ。
「こんな小さなフカヒレ、初めて見た!」
と思わず笑ってしまうかわいさ。
でも味も食感もちゃんとフカヒレです。

さらに「伊勢鶏のロールキャベツ ポトフ仕立て」。
伊勢鶏のロールキャベツはクリーミーで淡白な美味しさ。
そして野菜一つ一つがとても甘い。
余計な味付けは一切不要。
素材のおいしさがギュッと詰まった一皿です。

食後は今旅行4回目のお風呂。
朝、夕、夜とそれぞれ違った気持ちの良さがあります。
入浴後は、チェックアウトまでテラスでコーヒーを飲んでのんびり。
なんて贅沢な時間。
体はもちろん、心までリフレッシュされます。

