ダイヤモンドプリンセス5日目は台湾南部の都市、高雄を訪れます。
台北は過去にも訪れたことはありますが、高雄を訪れるのは今回が初めて。
高雄港へ向かって船は航海中。
この日は朝から太陽が顔をのぞかせており、良い天気になりそうです。
ブッフェレストラン、ホライゾンコートで朝食をいただくことにしました。
頑張って早起きしたお陰か人はまだ少なめ。
ホライゾンコートは、朝5時から6時まではコンチネンタルブレックファースト。
6時以降はブッフェとメニューが変わります。
ハム、ベーコン、サラダにもろもろたくさん。
イングリッシュマフィンにスクランブルエッグ、オムレツ。
イングリッシュマフィンはチーズたっぷりでボリューム満点です。
何度リピートしたか分からない、ホライゾンコートのサラダとドレッシング。
さらにデニッシュとチョココロネ。
甘いけど美味しい。
朝からたっぷりです。
でも僕らなんてまだまだ控え目な方。
周りの方々をぐるりと見回して見ると「ウソやろ……」ってくらいお皿にてんこ盛り。
しかもそれが、自分の親よりもまだ年配の人たちなんですからビックリです。
とにかく皆さん食べる量がハンパじゃありません。
ついつい「負けてられない」と食べ過ぎてしまうので要注意です。
飲み物はコーヒーとオレンジジュース。
朝食の時間帯だけなぜかオレンジジュースが登場します。
オレンジジュースは生絞りっぽいけど、味が薄め。
オムレツはカウンターで注文すると、カードをくれます。
このカードをウェイターさんに渡すと、できたてのオムレツが届くという仕組みです。
今回は欲張って全部入れを頼みました。
届いたオムレツ。
デカイです。
チーズもたっぷりでかなりボリューミー。
パンやらベーコン、ソーセージをたっぷり食べた後には、ちょっと苦しい。
周りに流されずに、自分の適量を食べることが大切です。
朝食後、プールサイドでは今日もラジオ体操が行われていました。
毎日行われているようです。
しかし、外国人の乗客には何をやっているのか分かるのかな?
今回のダイヤモンドプリンセスの乗客は日本人が7割、外国人が3割とのこと。
日本人も大半は60代以上と思われる年配の方々です。
そのせいか、僕らはどこへ行っても「あら?新婚旅行ですか?いいですね」と声をかけられる始末。
あちこちで「若いのに」とか「まだ若いんだから」と散々言われていると、本当に若返ったような気分になります。
若者気分が味わいたい方にはおススメです。
ちなみに、実際は結婚してから15年以上経ちます(笑)
(画像のタップ/クリックで動画が始まります)
船は細く入り組んだ高雄港をずんずんと進んで行きます。
高雄港には海軍基地もあるようで、朝礼中の軍艦の横をダイヤモンドプリンセスがすいすい~っと通過して行きます。
国防上問題無いのでしょうか。
対岸に見える、ひときわ目立つビルが「高雄85」。
85階建て、348メートルの超高層ビルです。
台湾第二の都市なので、当たり前ですがめちゃめちゃ大都会です。
無事に高雄港に着岸。
クルーズ船は基本的に自動操縦なので、人があれこれと操作することは少ないんだそうです。
しかし、高雄港のように細く入り組んだ港はやはり細かな操作が必要なのでしょうか。
操舵室の中もいつもより慌ただしい雰囲気です。
ちなみに高雄港は桟橋のように長い埠頭。
そのため、埠頭のどこに停泊するかによって、駅までの距離が大幅に変わってきます。
陸地寄りの埠頭に停泊すると、駅まで歩いて数分なのですが、埠頭の端に停泊すると港を出るだけで歩いて30分ほどかかるのだとか。
そして、この日ダイヤモンドプリンセスが停泊した場所は港の先端、最も陸地から離れた場所でした。
高雄観光へ向かうべく、下船。
この日も船内のオプショナルツアーには申し込まずに個人で観光に行く予定です。
下船した場所にいたなぞの人形と一緒に写真撮影。
ちょっと怖いかも……。
「駅まで歩くのが微妙に遠いな……」と思っていたら、ちょうど良い場所にタクシーがズラリ。
ということで、最寄りの西子湾駅までタクシーで移動することに。
しかし、「西子湾駅まで」とお願いすると、タクシーの運転手さんが難しい顔。
近距離過ぎて嫌がられたのかな?
「ちょっと高くなるけど良い?」とのこと。
悩んだものの結局タクシーで移動することにしました。
埠頭から最寄りの西子湾駅までは、歩いても15分~30分程度の距離。
タクシーならすいすい~と到着するはず。
なのですが、いつまで経っても到着しません。
気のせいかな?西子湾駅を通り過ぎたような気がする……。
タクシーはどんどん港を離れて山を登り始めました。
…おかしい。
こんなに遠いはずは無い……。
騙されたんだろうか……?
そんな不安でもやもやしていると運転手さんが「はい、着いたよ」と一言。
どこやねん?ここは。
周りには中国本土からの観光客がわんさかわんさか。
僕らは一体どこに連れて来られたんだろう……?
地図を見てみると、どうやら打狗英国領事館と呼ばれる場所に連れて来られたようです。
そして、地図を見て納得。
「西子湾」まで来てる。
「西子湾駅まで」がきちんと伝わっていなくて「西子湾」そのものまで連れて来られたんです。
だから、料金も高め。
とぼとぼと駅まで歩くものの、めちゃめちゃ遠い。
こんなことなら、ラクしようと考えずに埠頭から歩いて駅まで向かえば良かった。
ムダにお金を使った上に、倍以上もの距離を歩かなくてはいけないなんて……。
と、その時通りかかるタクシーを発見。
藁にもすがる思いでタクシーを呼び止めました。
今度こそ念を押して「西子湾”駅”」まで連れて行ってほしいと伝えました。
無事、西子湾駅に到着。
スタート地点にたどり着くまでに一体何分かかっているのやら。
西子湾駅から電車に乗って、高雄の観光名所である蓮池潭へと向かいます。
路線がシンプルなので乗り間違える心配も無さそうです。
高雄の地下鉄で見かけたポスター。
なんか色々と突っ込みどころ満載です。
駅の案内に従って進みます。
バスに乗り換えて蓮池潭へと向かいます。
バスは小銭かICカードしか使えないので要注意です。
バスに乗ってだいたい10分~15分で蓮池潭に到着します。
バスの車内は静かで清潔。
台湾の公共交通機関はとにかくマナーがものすごく良いです。
蓮池潭のシンボルとも言える龍虎塔です。
龍の口から入り、虎の口から出ると業が清められるというパワースポット。
既に大勢の観光客でにぎわっています。
日本人観光客もたくさん。
「あ、よろしければ写真撮りますよ」
「おお、ありがとう。君、日本語上手やね」
「???日本人ですよ」
「えっ?本当に?」
一体何人に見えたんだろう……。
蓮池潭という名前の通り、蓮池をくねくねと通って龍の入口へと向かいます。
蓮の花の咲く時期だったらもっとキレイだったんでしょうね。
龍の口に到着。
なんだかテーマパークのようなワクワク感があります。
内部の両側の壁は物語になっているようです。
鮮やかな陶器でできていて、この壁を眺めて歩くだけでもかなり見ごたえがあります。
龍のお尻まで来ると、塔の上に登る階段があります。
塔に登る人は少なくて、ほとんどの人はそのまま虎のお尻へとスル―。
別に塔に登っても登らなくても功徳は変わらないようです。
内部は螺旋階段になっており、かなり大変。
しかし、塔のてっぺんから見る蓮池潭の風景はとても雄大。
爽やかな風が通り抜けて、何とも言えないすがすがしい気持ちになります。
確かに業が清められるような気がする、かも。
塔を登るのが大変な分、達成感もあります。
屋根の縁には走獣と呼ばれる陶器でできた置き物が設置されています。
この屋根の飾りの数が多い程、建物の格が高いんだそうです。
龍虎塔には全部で3体の走獣が設置されていました。
走獣は単なる装飾ではなく、魔除けや火除けの役目も果たしているそうです。
さらに、龍虎塔ということで、龍の置き物も屋根に鎮座しています。
ちなみに向かいの虎塔には虎が鎮座しています。
しかし、よく見るとこの龍の置物、爪が4本しか無いので龍では無く麒麟です。
龍を使用しても良いのは中国皇帝だけということで、やはり琉球同様、当時の中国王朝に遠慮して麒麟が飾られているのでしょうね。
龍塔に続いて、虎塔へと向かいます。
虎塔も龍塔同様に上れるようになっていますが、今回はパス。
虎塔を通って出てきました。
これで業が清められたかな。
龍虎塔の見学はじっくりと塔に登っても、多く見積もって30分ぐらい。
その他にも、この蓮池潭には関帝廟などもあるのだとか。
時間に余裕があればあちこち散策したいところですが、時間制限があるのがクルーズ旅のツライところ。
その上、今日はスタートで大幅に遅れを取ってしまいました。
蓮池潭を後にして、次の目的地へと向かいます。
その前に、龍虎塔の向かいにある豪華絢爛なお寺を覗いてみます。
お寺の敷地内ではマンゴーやマンゴーやマンゴーなど魅力的な果物が販売されていました。
その場で切ってもらって食べることもできるようです。
マンゴーの誘惑を振り切って、お寺へGO。
お寺の内部は、天井も壁も眩しいくらいキラキラです。
それでもお寺独特の神聖な雰囲気のせいか、不思議と心が落ち着きます。
このお寺に祀られている神様は病気治癒の神様とのこと。
旅の安全と健康をお祈りしておきました。
続いて訪れたのは、龍虎塔から徒歩5分程の場所にある城壁と城門跡。
第一級古跡とのことですが、あまりここまで足を伸ばす観光客はいないのかな。
龍虎塔と比べるとぐぐっと人口密度が低い、というか誰もいません。
北門から城内へと入ります。
城内では普通に人が生活しているようです。
六角形にみっちりと積まれた城壁は首里城の石垣とどことなく似ています。
現在残っているのは城壁だけなのか、城内はだだっ広い公園のようになっていました。
暑いせいか、人が誰もいません。
たまに城内の居住者と思われる人や車が城門を通過するぐらいです。
城壁の上はレンガが敷かれていて、ちょっとオシャレな街並みのようです。
清代の城壁ということで、やや近代的な雰囲気が感じられます。
通路の城内側には壁が設けられておらず、うっかり足を踏み外しそうで怖い。
といっても、城壁そのものはそれほどの高さは無く、建物の2階、3階程度の高さではないかと思います。
巨人が進撃してきたらひとたまりも無さそうです。
鳳山県旧城を後にして、そろそろお昼ご飯を食べに向かいます。