7泊8日の西カリブ海クルーズへ行ってきました。
アメリカのマイアミを出発し、ジャマイカのオーチョリオス、グランドケイマンのジョージタウン、メキシコのコスメルに寄港して、マイアミに帰るクルーズです。
今回、乗船するのはNCL(ノルウェージャンクルーズライン)のノルウェージャンゲッタウェイ。
カジュアルシップなので、煩わしいドレスコードなども無く、気楽にクルーズを楽しめるという点に惹かれました。
まずは、伊丹から成田、成田からダラス、ダラスからマイアミまでの空の旅。
まずは、伊丹空港で朝ご飯。
揚げたてサクサクボリューム満点のカツサンド。
朝から贅沢な気分です。
8時出発、成田行きのボーイング777-300ER。
新しい機体で座席と座席の間隔も広く、エコノミークラスでもゆったりと快適。
このままアメリカまで行けばいいのに、と思ってしまいました。
が、飛行機は約1時間半で成田空港に到着。
成田からまずは、経由地であるアメリカテキサス州のダラスへ向かいます。
フライト時間は約10時間。
長い!
出発は11時20分とまだ時間があるので、成田空港でしばし時間を潰します。
コーヒーとカフェオレで一服。
すでに旅行モードで、胃袋の紐も緩んでいます。
成田からダラス、マイアミまではJALとアメリカン航空の共同運航便。
機体はアメリカン航空になります。
アメリカン航空に乗るのは今回が初めて。
アメリカン航空をはじめ、アメリカの飛行機の多くは最前列・2人席・通路側・最後列が別料金。
つまり、四方を他のお客さんに囲まれた座席以外は全て別料金が発生します。
ちなみに、有料座席にも価格差があり、最も高いのは最前列。
今回は10時間の長時間フライト。
四方をお客さんに囲まれた状態で身動きが取れないのはさすがにしんどい。
ということで、迷うことなく、今回は別途料金を支払って2人席に変更してもらいました。
今回、搭乗するアメリカン航空の飛行機。
機体は古く、座席の並びは2-5-2。
座席と座席の間隔も非常に狭く、バスに乗っているような感じ。
前の座席の人にリクライニングを倒されると身動きが取れません。
また、イスもクッションがヘタって硬い、座り心地が悪い。
5並びの真ん中の座席の人はかなり窮屈だったのではないかと思います。
この飛行機に日本人よりもはるかに体格の大きいアメリカ人が乗れるのか?と疑問を感じました。
まずは、ダラスまで10332kmの長いフライト。
この飛行機、困ったことに機内のトイレの数がめちゃめちゃ少ないです。
真ん中に左右1つずつ、最後尾に左右1つずつの合計4つ。
トイレには常に大行列でした。
そして、お楽しみの機内食です。
チキンバージョン。
こちらは牛肉。
牛丼っぽい和風の味付けが美味しく、完食しました。
事前にネットで調べたところ、アメリカン航空の機内食はかなり評判が悪いようです。
しかし、個人的には非常に美味しくいただくことができました。
太平洋上空。
まだまだ、空の上です。
機内は睡眠モードに入っている中、問答無用で夜食の配膳が始まりました。
「なぜ、こんな時間に……」とプリプリしながらもいただくと、「そば」とのこと。
色と言い、麺の食感と言い、そばというよりはうどんでした。
でも、サッパリと食べることができて、これまた非常に美味しかったです。
意外と機内食のクオリティは高いのかもしれません。
夜食その2はサンドイッチ。
ハムとチーズのシンプルなサンドイッチです。
箱の底に、控え目にキットカットが入っています。
朝食はオムレツと鮭の2種類から選択。
気になる鮭は、がんもどきを鮭で包んだような料理。
そこに和風の餡がかかっています。
予想以上に和食のレベルが高くて嬉しい。
朝食その2のオムレツ。
こちらは、いわゆる普通のオムレツ。
ですが、安心して食べることのできる味です。
どの機内食もそれなりに美味しく食べることができました。
食べて、寝る努力をして、食べてを繰り返しているうちに、ダラスが近づいてきました。
結局、一睡もできず。
しかし、アメリカン航空は予想以上に機内食も美味しく、座席の狭さとトイレの少なさを除けば、まずまず満足のフライトでした。
ダラス・フォートワース空港に着陸。
2時間後にはマイアミに向けて再び出発です。
が、セキュリティーがめちゃめちゃ厳しい。
手荷物検査では、カバンはもちろん、靴も脱いでX線に通さなくてはいけません。
日本の場合、金属探知機のゲートをくぐるだけですが、アメリカでは全身をスキャンされます。
さらにその後、顔写真と指紋もスキャン。
ようやくアメリカに入国です。
ダラス・フォートワース空港でしばし待機。
といっても、入国に時間がかかったため、のんびりしている時間はほとんどありません。
このダラス・フォートワース空港は同じアメリカのデンバー国際空港に次いで、世界第2位の敷地面積というメガ空港。
飛行機の総発着数も世界3位だそうです。
しかも、発着枠の7割がアメリカン航空なのだとか。
いよいよマイアミに向けて搭乗です。
飛行機はふたたびアメリカン航空。
ダラスからマイアミまでは約4時間のフライト、もうひと踏ん張りです。
いよいよ、マイアミの町並みが見えてきました。
長いフライトもようやく終わりです。
マイアミは冬でも平均気温が18度を下回ることがほとんど無く、マイアミ空港もムッとした暑さ。
ダラスではセーターやコートを着た人をちらほらと見かけたのに、たった4時間で季節が変わってしまいました。
あらためて、アメリカの広さを実感。
この日は空港近くのホテルに宿泊。
マイアミに一泊して、明日からいよいよクルーズです。
といっても時間はまだお昼の3時。
国内線では機内食のサービスが無かったため、お腹もぺこぺこです。
マイアミの市街地であれば観光にも行けるのですが。
今日宿泊するクラリオンイン&スイーツホテルです。
空港から車で約15分ぐらいの場所にあります。
周辺は住宅地になっており、驚くぐらい何もありません。
コーディネーターさんいわく「近くに中華のレストランがあるので、そこで夕食をとって下さい。」とのこと。
アメリカに来た初日の夕食が中華料理というのも、なんだか味気ない気もします。
ホテル自体は古めかしいものの、ベッドも大きく、部屋も広々としています。
シャワーのお湯が出にくく、なぜか床が一部びっしょりと濡れていましたが、一泊だけだと思えば特に問題もありません。
ホテルのフロントに問い合わせたところ、空港まで行く無料のシャトルバスが30分おきに出ているとのこと。
とりあえず、空港に戻って腹ごしらえです。
空港内のchilis tooというメキシコ料理のレストランで夕食をいただくことにしました。
ちなみに、このchilis tooというレストラン、アメリカではメジャーなチェーン店レストランのようです。
クランベリージュースとパイナップルジュースで乾杯。
日本ではあまり見かけることのないクランベリージュースですが、アメリカではかなりポピュラーなジュースのようです。
程良い酸味が疲れた体に浸み渡ります。
まずは、サラダ。
タコスが添えられており、このタコスに野菜を包んで食べると絶品。
マヨネーズソースはほんのりと唐辛子の風味がします。
シュレッドチーズがたっぷりとまぶしてあり、ボリューム満点。
サラダだけでお腹が膨れそうです。
続いてメキシコ風の揚げ春巻き。
マヨネーズソースはサラダのドレッシング同様、唐辛子風味。
辛さは無く、唐辛子のスパイシーな香りが濃厚なマヨネーズに良く合います。
グリーンのタバスコにマヨネーズを混ぜたら家でも再現できるかもしれません。
このマヨネーズソースを揚げ春巻きに付けて食べると、たまらない美味しさ。
お腹が空いていたら、さらにもう一品頼もうかと思ったのですが、明日以降のクルーズに備えて、胃袋を労わることにしました。
シャトルバスの運転手さんによると、「30分ごとに来てるから、D3で待っとくと良いよ。」とのこと。
そこで、D3の出入り口に行くと、人人人……。
D3はあらゆる空港ホテルのシャトルバスの停留所だったようです。
しかも、自分のホテルのバスが来たら、手を挙げて止まってもらうというなんともアナログなシステム。
こんな中で、本当に自分のホテルのバスが見つかるのか、見つけられても気付いてもらえるのか不安です。
案の定、停留せずに通り過ぎようとしているバスの名前を見ると、クラリオンイン&スイーツの文字が。
急いで追いかけて無事に事無きを得ました。