北海道・阿寒湖旅行⑤|朝霧の絶景と鄙の座の豪華朝食

日本
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おはようございます。
今朝の阿寒湖は濃霧に覆われ、まるでミステリーの舞台のような雰囲気です。

霧といえば、有名なのは「霧の摩周湖」。
阿寒湖も摩周湖も、阿寒摩周国立公園内にあります。
阿寒湖でも、こんなに深い霧が発生するんですね。

真っ白な阿寒湖を眺めながら、さっそく朝風呂です。
昨夜は真っ暗、今朝は真っ白。
同じ露天風呂から、まったく対照的な景色を堪能することになりました。
なんとも幻想的です。

「ミステリーか、はたまたファンタジーの世界か」
そんなことを考えながら景色に見とれていると、みるみる霧が晴れてきました。
頭の中では、組曲『ペール・ギュント』の「朝」が壮大に再生されています。
「今日一日、霧だったら部屋で温泉三昧。ラウンジでのんびり過ごすのもいいな」
などと、ぐうたらなことを考えていましたが、どうやら無事に晴れた様子。
今日も観光を楽しめそうです。

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鄙の座でいただく、北海道の味覚たっぷりの朝食

朝から温泉を満喫したところで、すっかりお腹が空いてきました。
朝ごはんを食べる準備は万全です。
一体どんな朝食が待っているのでしょうか。

昨夜、夕食をいただいた個室ダイニングへ向かいます。
扉を開けると、テーブルにはすでに色とりどりのお料理がずらり。
こういう光景を見ると、いくつになってもワクワクしますね。
ホテルや旅館でいただく朝食は、旅行の大きな楽しみのひとつです。

まずは飲み物から。
白い飲み物は牛乳ではなく、飲むヨーグルトです。
市販の飲むヨーグルトにありがちな酸味は控えめで、さらっとした口当たり。
それでいてコクがあり、なんともまろやか。
北海道の乳製品はやっぱり美味しい、と改めて実感しました。

続いてサラダ。
見た目はいたって普通のサラダです。
「サラダはまあ、こんな感じよね」
と、特に期待していなかったのですが……。

自家製ドレッシングが絶品!
野菜の甘味を引き立てる優しい味わいで、まるで野菜で野菜を食べているよう。
こんなの、どんな野菜にかけたって美味しくなるに決まっています。
なんの変哲もないサラダが、一気にごちそうになりました。

続いて蒸し物です。
「オホーツク真鱈と阿寒豆腐 水菜、長葱、しき昆布」。
ポン酢でいただきます。
ポン酢は酸味が控えめで、非常にまろやか。
淡白な真鱈の風味を邪魔せず、上品な美味しさです。
そして個人的に「お?」と感じたのが阿寒豆腐。
クリームチーズのようなしっかりした固さがあり、大豆の香りが口いっぱいに広がります。
これはポン酢はもちろん、シンプルに塩だけで食べても美味しそう。
お豆腐そのものの味が濃いので、余計な味付けは必要なさそうです。

ご飯のお供が主役級!いくらと昆布に感動

続いては、お漬物。
……って、漬物バイキングですか?
と思わず言いたくなるほど、多彩なラインナップです。
十勝吉川屋さんのお漬物なのだそう。
個人的には長芋のしそ漬けがお気に入り。
長芋特有のネバネバは控えめで、シャキシャキとした歯応えを楽しめます。
しかも、この長芋のお漬物は、ご飯がなくても美味しい。
箸休めのつもりが、シャキシャキ、シャキシャキ……。
無限に食べ続けられそうです。

さらに、のり豆、昆布煮、たらこ。
この中で衝撃だったのが昆布煮です。
昆布といえば、私の中ではお煮しめやおせち料理の中に、当たり前のように存在している食材。
いわば空気のような存在でしょうか。
正直なところ、あえて食べたいとは思わないポジションでした。
ところが、この昆布煮は旨みと甘味のバランスが絶妙。
「え? 昆布ってこんなに美味しかったの?」
ブッフェ形式だったら、危うくお皿いっぱいに昆布を盛ってしまうところでした。
昆布のポテンシャル、恐るべし。

そして、いくらの醤油漬けです。
なんと、いくらはおかわり自由とのこと。
実は私の中で、いくらもそれほど評価の高い食材ではありませんでした。
「高級食材扱いされていますけど、ちょっと過大評価じゃありません?」
ぐらいの温度感です。
ところが、ひと口食べてびっくり。
私の知っているいくらとは、まるで別物です。
キャベツ太郎とキャベツぐらい別物です。
まず驚いたのは、口当たりのなめらかさ。
いくらを噛んだ瞬間に感じる、あの独特の生臭さがまったくありません。
プチッとした食感はあるものの、皮が口に残らず、とろりとなめらか。
そして、甘味と旨みが口いっぱいに広がります。
まるで海の美味しさを凝縮したかのよう。
これを炊き立ての白いご飯に乗せるだけで、最高に贅沢な朝ごはんの完成です。

そのご飯は、北海道産の「ふっくりんこ」。
これがまた、ご飯をおかずにご飯が食べられるほどの美味しさ。
お漬物にいくら、海苔、納豆と、ご飯のお供も盛りだくさん。
ああ、牛のように胃袋が4つあればいいのに。

海苔も、ただの焼き海苔ではありません。
炭火で海苔を温める焼き海苔箱に入っています。
パリッとした食感が保たれ、しかもほんのり温かい。
しっかりした厚みがあり、海苔そのものの風味も濃厚です。
そして、これがまた炊き立てのご飯と相性抜群。
どんだけご飯を食べさせる気か。

選べる焼き魚と、北海道の意外な食文化

続いては焼き魚です。
前日の夕食の際にリクエストしておいた釧さばと、厚焼き卵。
さばは絶妙な焼き加減で、身はふっくら肉厚。
脂もしっかり乗っていて、間違いのない美味しさです。
卵焼きは、砂糖の甘味が効いた味付け。
どこか懐かしい、ホッとする味わいです。

もうひとつの焼き魚はホッケ。
北海道に来たら、絶対に食べようと思っていたお魚です。
こんがり飴色の焼き目に、じゅわっとにじむ脂。
もう、見た目だけで美味しいに決まっています。
箸を入れると、ふっくらとした身がほろり。
普段はあまり魚を食べない私ですが、皮までぺろりと平らげてしまいました。

そして朝食の名脇役、お味噌汁です。
具材は大浅利。
貝の旨みが溶け込んだお味噌汁は、朝の胃袋に染み渡る優しい美味しさです。
ちなみに、お味噌は白味噌。
甘めの卵焼きに、白味噌のお味噌汁。
「ん? 北海道って、全体的に甘い味付けが多いの?」
そんな疑問が湧いてきました。

ここで登場したのが、裏メニューの黒千石納豆です。
一般的な納豆よりも粒が小さいのだそう。
せっかくなので、こちらもいただいてみました。
その際、仲居さんに
「北海道って、甘めの味付けが多いんですね」
と何気なく話したところ、思いがけず北海道の食文化の話に。
なんでも、北海道では年配の方の中には、納豆にお砂糖を入れて食べる方もいるのだとか。
「赤飯にも、小豆ではなく甘納豆を使うんですよ」
ええっ、赤飯に甘納豆?
しかも、それだけではありません。
「あと、アメリカンドッグに砂糖をつけて食べます」
なんと!
あ、それはちょっと美味しそうかも。
どうやら北海道には、私の知らない甘い食文化がいろいろとあるようです。
旅先でこうした食文化の違いを知るのも、旅行の楽しみですね。

さて、いくらはおかわり自由とのことでしたが、当然のようにおかわりまでたどり着けず。
最後はデザートです。
ヨーグルトジュレとコーヒー。
満腹のお腹にも、つるんとした軽い口当たりがありがたい。
朝から北海道の味覚を存分に堪能しました。
ごちそうさまでした。

満腹なのに……北海道のバニラアイスは別腹!

朝食を終え、お部屋へ戻ってきました。
さて、そろそろ今日の観光の準備を。
……といきたいところですが、昨日からずっと気になっていたものがあります。
冷凍庫に用意されているアイスクリームです。
ついさっき、あれだけ豪華な朝食を食べたばかり。
ですが、アイス好きとしては見逃せません。

パッケージには北海道の動物たちが描かれています。
北海道愛にあふれる、なんともかわいらしいデザイン。
これは絶対に美味しいに決まっています。

さっそく開けてみると、アイスの色はほんのり黄色がかっています。
見た目からして、そんじょそこらのバニラアイスとは違いますよ感があふれています。
そして、ひと口。
濃厚、濃密、濃縮。
この3つの言葉を全部使っても、まだ足りないくらいのコク。
それでいて後味は意外にも爽やかで、しつこさを感じません。
これまで濃厚だと思っていた市販のバニラアイスが、あっさり感じられるほどの美味しさです。
朝食で満腹になったばかりですが、これは別腹を用意してでも食べる価値あり。
北海道の乳製品、恐るべし。

さて、今度こそ観光の準備をしましょう。
次回は阿寒湖畔のボッケ遊歩道を散策します。

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