超高速愛媛旅行【前編】

日本
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近日中に失効してしまうJALマイルがある。
さらにGoToキャンペーン開始。
ということで「近いけど飛行機で行ける場所に旅行に行こう」
と、急きょ愛媛旅行を計画。

朝一番の便で松山へ行き、翌日夕方の便で大阪に帰るプランを考えていました。
飛行機の便も予約し、旅館も押さえたし、完璧。

と思っていた矢先、JALからのメール。
なんでも、予約していた便が欠航となり、お昼の便に変更になったとのこと。
しかも、往路復路とも。
実質滞在時間24時間未満の超高速愛媛旅行を余儀なくされました。

まずは、空港グルメ。
美々卯でカレーうどんをいただきます。
カレーだしのかかったおなじみのカレーうどんではなく、カレーとうどんは別々。
別の器でカレーとうどんを合わせていただきます。
カレーと混ぜなければ、おだしのうどんも堪能できる一度で二度美味しいカレーうどんです。

安定のきつねうどんです。
大判のお揚げがどーんと2枚にネギたっぷり。
七味を振って食べると、たまらない美味しさ。
もちろん、お出汁まで残さず完食です。

出発までラウンジでカレーせんべいを食べたり、

コーヒーを飲んでのんびり過ごします。

いよいよ搭乗です。
「大阪から愛媛まで飛行機で行く人なんて自分たち以外にいるのか?」
「ビジネスマン以外使わないだろう」
と思いきや、意外にも満席。
1日1本に便を集約しているから、当たり前と言えば当たり前ですね。
ビジネスマンだけでなく、自分たちと同じように旅行や帰省と思われる人の姿もちらほら。

しばし大阪の地とはお別れです。

離陸したと思ったらもう到着です。
瀬戸内海の美しい海が見えてきました。

愛媛県のゆるキャラ「みきゃん」などがお出迎え。
まずは、空港からタクシーで「とべ動物園」まで直行です。

到着しました。
とべ動物園です。

とべ動物園は人工哺育国内最長記録を持つホッキョクグマのピースが有名。
私も、NHKで放送されていたピースの成長を追った特番を見て知りました。

園内をずんずん進むと、いました。
ピースです。
ピースの周りはすでに人だかり。
さすが人気者。
地上最強の哺乳類といわれるホッキョクグマですが、とてもやさしい顔をしています。

プールに水がたまるのを待っています。
真ん中に張られた鎖を、飼育員さんに外してもらわないとプールには入れません。
11月下旬ということもあり、肌寒さを感じる季節。
ホッキョクグマとは言え、真水のプールに入って寒くないのかな?
なんて思ってしまいます。

我慢できずにプールにダイブ!

イヤッホウ♪
この後、飼育員さんに鎖を外してもらっていました。

見物客のいる間近にゴハンを置いてくれます。
ガラス越しですが、ゴハンを食べる様子を間近で見られて大迫力。

女性に対して失礼ですが、巨体の割に食べる量は意外と少ないんですね。
特殊な高カロリー栄養満点のフードなのかな?と思いきや、
「裏で鶏一羽とか食べてるんで、これはおやつですよ」
とのこと。
なるほど。

日本全国の動物園にいるホッキョクグマの一覧も掲示されています。
それぞれに個性のある名前、愛嬌のある顔で全国各地のホッキョクグマに会いに行きたくなります。

ピースのとなりのケージはマレーグマ。
ふっさふさのピースとは対照的に、全体的につるんとした印象。
背中にチャックが付いてそうな風貌です。

続いて訪れたのがスネークハウス。
ヘビが苦手な方はご容赦下さい。

最初はゾウガメなど比較的とっつきやすい動物がお出迎え。

ワニは半身浴中。
迫力の入浴シーンです。

パイソンです。
背中にハートの模様があるとのこと。
違う角度から見たいのですが、微動だにしません。
残念ながらハート模様は見つけられませんでした。

ニシキヘビです。
ガラス越しでもぞわぞわっとする迫力。

スネークハウスを出て、オブジェのようなフラミンゴを眺めながらずんずん進んで、

ペンギンです。
午後ということもあってか、ペンギンたちものんびり。

続いて訪れたのがライオンコーナー。
おおっ!ライオンだすごい!
という人間のテンションの高さとは裏腹に、完全にお休みモードです。

ということで、お隣のシマウマと何か分からない動物を見学。

キリンもおります。

作り物かな?と思いきや、本物のカバでした。
ベストポジションです。

お食事中のサイの親子。

ゾウたちは常に3頭で連れ立って歩いている仲良し親子。
見ていてほっこりします。

さらに進むとホワイトタイガー。
一般的な虎より小柄な印象です。
佇んでいる姿はキリッとりりしくてカッコイイ。

そして虎です。
ホワイトタイガーと比べるとやはり大きくて迫力があります。

顔を洗っています。
ネコっぽい仕草にちょっと嬉しくなります。

チップを要求してくるオランウータン。

露骨にカメラを拒否するタイワンザル。

猿山は一日中眺めていられるくらい猿たちがわちゃわちゃしていておもしろい。

小猿がこれまたすごくかわいい。
不安そうにお母さんにしがみついている姿なんて、まるで人間です。

サービス精神旺盛なレッサーパンダです。
なんともあざとかわいい。
間違いなく自分がかわいいって分かってますね。

そして、四国を代表する動物「たぬき」。

折しも、ケージ内の掃除に飼育員さんがやって来て水をまき始めたところ、
ガシャガシャガシャと一目散に網をよじ登り。3匹で身を寄せ合ってガタガタ震えております。
「水が怖いんですか?」
と聞いたところ
「いえ、水ではなく私を怖がっています」
「え?でも飼育員さん、毎日お世話してるんじゃないんですか?」
動物園の動物はみんな飼育員さんと相思相愛なのでは。
「タヌキは全然覚えてくれなくて……」
「じゃあ毎日、こんな感じなんですか?」
「はい。」
「………………。」
たぬきと飼育員さんには気の毒ですが、なんともお間抜けなやりとりになごみます。

調べてみたところ、たぬきはとても臆病な性格で、少しの物音にも驚いて気絶してしまうのだとか。
そこから「狸寝入り」という言葉が生まれたそうですよ。
「人間をだますずる賢い生き物」とはほど遠い、繊細な動物なんですね。

さらにずんずん進むとコールダック。
サイズ感といい、見た目のキュートさといいお風呂に浮かべるおもちゃそのものです。
ああ、家に持って帰りたい。

コールダック、その他もろもろの動物たちに後ろ髪をひかれつつゲートをくぐります。
入り口(出口)にはニホンカワウソのオブジェ。
ニホンカワウソは元々、愛媛県の愛南町に多く生息していたとのこと。
園内にもニホンカワウソを扱った展示がありました。
また、高知県のゆるキャラ「しんじょう君」は須崎市の新荘川で、最後に目撃されたニホンカワウソだそうです。

とべ動物園を後にして、タクシーで道後温泉駅へ。
タクシーの利用にはGoToキャンペーンのクーポンがとても役に立ちました。

すっかり日も暮れて、気温もグッと下がってきました。

商店街入り口にある「坊っちゃんカラクリ時計」。
30分、もしくは1時間ごとに小説「坊っちゃん」の登場キャラクターが音楽に合わせて動き出すとのこと。
現在時刻5時40分で、カラクリを見るには絶悪なタイミングです。
薄手のコート1枚では寒いので、カラクリ時計はあきらめて旅館へ向かうことに。

鯛めしの誘惑を振り切り商店街を抜けます。

商店街を抜けると道後温泉に出てきました。
でも今回は、道後温泉には入りません。

改装中とのことで(温泉には入れます)ラッピングアートが施されていました。
道後温泉を抜け、旅館が建ち並ぶ山をずんずん登って下ります。

到着しました。
今回宿泊する旅館「八千代」です。
暗くて外観が全く分かりませんね……。

落ち着いた高級感のある雰囲気です。
お部屋にお風呂も食事部屋も完備されているためか、館内を歩いている人はほとんどいません。
他人との接触が気になるご時世には非常にありがたいです。

チェックインを済ませたらさっそくお部屋へ。
明るくて広くてとても居心地の良いお部屋です。
自分の家に帰ってきたような居心地の良さ。

部屋のドアを開けたすぐ隣がお食事を食べる部屋。
武家屋敷にある隠し部屋みたい。

このお部屋、襖で客室と隔離(?)することができます。
仲居さんがお料理を用意して下さっている間、気兼ねせずに客室でくつろげます。

夕食時はもちろんですが、朝食前など
「まだ、身支度ができてないよ」
って時などは、けっこうありがたいですね。

寝室は客室より一段高いフローリングに布団が敷かれています。
この簾をがらがらがらと下ろして寝ると、なんだか高貴な身分になった気分です。

寝室からは客室露天風呂が見えます。
もちろん、ロールスクリーンで遮断することも可能です。

水回りも明るくてピカピカ。
アメニティは雪肌精です。

トイレも広々。
トイレと洗面所、お風呂場がそれぞれ独立しているので快適です。

洗面所の奥にはシャワーブース。
ちょうど露天風呂と室内の間にあります。
シャンプー類はスティーブンノルでこれまたテンションが上がる。

シャワーブースのさらに奥が客室露天風呂。
「外にお風呂がある」ってレベルじゃありません。
めちゃめちゃ広くてゆったりのびのび。
大人が4~5人ぐらい入れそうな広さです。
大浴場まで行かなくても温泉に入れるなんて最高!

そうこうしているうちに夕食の支度が調いました。
まずは前菜。

愛媛県ということでポンジュースと何か柑橘系のジュースで乾杯。

続いてお造り。
器の中にドライアイスが仕込まれているのか、スモークがたかれています。
お魚は鯛に伊達鮪、サザエでございます。
伊達鮪は宇和島産の養殖マグロだそうです。
伊達というと「政宗」「仙台」のイメージですが、愛媛県の宇和島藩も伊達家。
宇和島藩初代藩主、伊達秀宗にちなんで「伊達鮪」と名付けられたとのこと。
魚臭さが一切無く、プリッとろっとしてじゅわっと魚の甘味が広がります。
こりゃ美味しい。
実はマグロ苦手な私も、ペロッと3切れ完食です。

さらにお肉は、媛ポークと米茄子の餡かけ。
ナスがとろっ、豚肉がほろっとして美味しくないはずがありません。
お料理の盛られているお皿も繊細で美しい。

お肉第2弾は、和牛鉄板焼き。
ステーキサイズで欲しくなります。
季節のお野菜がまたシンプルに美味しくてお肉によく合います。
何か忘れましたが、ソースが絶品でした。

天ぷら。
季節のお野菜を抹茶塩でいただきます。
安定の美味しさ。


河豚のタタキと鮟肝。
メニューのめずらしさもさることながら、鮮やかな青のお皿に目を奪われます。
「青い色は食欲を減退させる」
と言われていますが、全然。
赤い食材が際立って華やかでかえって食欲が増します。
河豚のタタキはプリッと、鮟肝はふわとろっとして味も食感も美味しい。

かなり終盤までやってきました。
お吸い物です。
うすーくスライスした大根を氷に見立てた、薄氷大根。
涼しげな名前ですが、ホッとする温かさと出汁の香りです。

ご飯は鯛めし。
実は愛媛県には2種類の鯛めしがあるのだとか。
鯛をご飯と一緒に炊き込んだ、炊き込みご飯風の「松山鯛めし」。
鯛のお刺身を卵黄を溶いただしとからめていただく「宇和島鯛めし」。
どちらも「鯛めし」ですが、見た目も食べ方も全然違います。

今回いただくのは、松山鯛めし。
鯛の旨味と白米の美味しさをしっかり堪能できるご飯です。
お料理の〆には最高ですね。

デザートはフルーツのコンポート。
最後のデザートまで大満足のおいしさです。

お料理を食べて、お腹も落ち着いたらお風呂です。
客室露天風呂付きの八千代ですが、大浴場も完備されています。

案の定、誰もいません。
部屋に露天風呂がありますもんね。

誰もいないことを確認して浴室内も撮影させていただきました。
露天風呂もあります。
当たり前ですが、客室の露天風呂より広いです。
客室露天風呂があるおかげか、利用客もほとんどおらず、大浴場を独占できて得した気分。
旅の疲れもすっかり癒やされました。

 

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