クルーズ5日目はメキシコのコスメルに到着。
カンクンの南に浮かぶ島です。
島の大きさは長崎県の対馬よりやや小さいくらい。
メキシコ有数の観光地だそうです。
いつもSAVERでばかり食べていたので、今日はSAVERの向いにあるTASTEで朝食をいただきます。
SAVERもTASTEもメニューは同じ。
窓から見える景色が違うだけなのですが、海の上ではあまり変わらなさそうですね。
まずはトマトジュースとオレンジジュース。
トマトジュースは不足した野菜を補うために頼みました。
やはりビュッフェのジュースよりも濃厚な気がします。
ヨーグルト???
想像していたものとだいぶ違います。
味はヨーグルトにイチゴソースの甘さが程良く、トッピングされたシリアルも美味しい。
ただ、この半分ぐらいの量でも良かったかも。
朝のフルーツ、ゴールデンピーチ。
ゴールドキウイを彷彿とさせるネーミングに期待も高まります。
味は、黄桃の缶詰に近いです。
続いて、スモークサーモンのオープンサンド。
オシャレです。
さらに、エッグベネディクト。
一人で2個は少し多すぎかも。
2人で1皿がちょうど良いくらいかもしれません。
さらにクロワッサンサンド。
ふわふわスクランブルエッグにチーズ、ハムと絶対に外れのない組み合わせ。
美味しくないハズがありません。
しかし、朝から食べ過ぎです。
朝ご飯を食べて、腹ごなしにデッキを歩いているとコズメルに入港しました。
お隣の船はノルウェージャンゲッタウェイの姉妹線、ノルウェージャンスターです。
この日はコスメルから船とバスを乗りついて、トゥルム遺跡を観光するツアーに参加。
帰ってくるのは夕方ですから、なかなか充実したツアーになりそうです。
下船後、タグボート乗り場へと向かいます。
途中、マヤの戦士と写真撮影。
ノルウェージャンスターとノルウェージャンゲッタウェイの姉妹です。
ノルウェージャンスターは2001年に建造された船。
ノルウェージャンクルーズラインの所有する船の中では古参の客船になります。
目の覚めるような深い水色の海です。
ケイマン諸島の透き通ったエメラルドグリーンの海とはまた違った美しさがあります。
ちなみに、メキシコも入国審査的なものはなく、スルッと入国しました。
係員の指示に従って、タグボートに乗船。
2階席は残念ながら満席だったので、1階に案内されました。
1階は室内になっており、エアコンがあまり効いておらず生ぬるい空気が充満しています。
出港です。
コスメルからメキシコ本土のプラヤデルカルメンまでは高速船で約45分と意外と長い乗船になります。
船内では、ビールやジュースなどの販売が始まりました。
しかし、このコスメル-プラヤデルカルメン間、非常に波が高い……。
2秒置きぐらいに、エレベータが停止する直前のような浮遊感が襲ってきます。
乗船して5分程で、胃のあたりに違和感を感じ始めました。
外を眺めると、デッキでは楽しそうにお酒を飲んでる外国人たち……。
あんたら、おかしいで。
乗船して早々に、「酔ってから飲んでも効く」酔い止めを服用。
しかし、全く効く気配無し。
マカオの高速船では酔ってから飲んでもスグに効いたのに……。
(画像のタップ/クリックで動画が始まります)
朝ご飯を食べすぎたのが敗因だったのか、胃のむかむかが噴門あたりまでじわじわと上昇してきました。
部屋の蒸し暑さのせいか、じっとりとイヤな汗まで流れてきました。
酔い止めを既に飲んでしまった事実に加え、残りの乗船時間を考えると絶望的な気持ちに打ちひしがれます。
船内のスタッフを見ると、ビールやコーラにまぎれて、いかにもな袋を持ち歩いています。
あれをもらおうかな?いや、もらってしまったらもう終わりだ。
周りの乗客を見ると、暑さにやられているのか、船酔いか、その両方か、みんな言葉数少なく、げっそりと青い顔をしています。
力を振り絞って、カバンの中を探ると、しょうが飴を発見。
少しでも、このむかむかが紛れれば、と口に入れたところ、魔法のように酔いが静まりました。
今後、乗り物に乗る際にはしょうが飴を忘れずに携帯したいと思います。
苦行のような時間を無事に乗り越えて、プラヤデルカルメンに到着。
景色を楽しむ余裕もありませんでした。
帰りも同じ高速船に乗らなくてはいけないのかと思うとゾッとしますが、考えないことにしました。
ここからバスに乗り換えてさらに1時間ほどです。
僕らが到着する数日前に雨が降り海が濁ってしまっているそうです。
本来はもっと透き通ったキレイな海なのだとか。
濁っていても充分キレイなように思いますが。
バスに乗り込みました。
ガイドのビクトールです。
バスが出発して、数分後。
このバスの中が蒸し暑く、エアコンが全然利いていません。
幸か不幸か、バス内にデジタル温度計が設置されています。
ついさっきまで28だった数値が、32になっていました。
隣の座席に座っていたインド人と思われるカップルもダラダラ汗をかいて、げんなりした様子。
ビクトールは「このバス、エアコンが壊れてるみたいだね。帰りまでにはちゃんとしたバスを用意するよ。」と軽い感じ。
果たして、本当に用意する気はあるのか?
タグボートに続き、苦行はまだまだ続きます。
無事にトゥルム遺跡に到着。
バスの中も、外もさほど変わらない熱さです。
ここからは歩いてトゥルム遺跡の入口へと向かいます。
途中、なぜか道路が冠水しています。
暑いと言っても、日陰に入ると涼しく、さほどつらい道のりではありません。
無事、入口に到着です。
バス停からだいたい歩いて10分~15分程の距離だったように思います。
トイレは、入口に1カ所で遺跡内には無いとのこと。
海外の観光地のトイレというとイヤな予感しかしませんが、水洗で意外と衛生的でした。
まずはジオラマでトゥルム遺跡の簡単な説明。
階段を上り。
入口からさらに5分~10分ほど歩くと遺跡の入口に到着。
到着しました、トゥルム遺跡の入り口です。
地図を見ると、入口のアーチは遺跡の北側に数カ所あります。
僕たちは南から来たので、遺跡沿いにぐるりと歩いて入口まで来たことになります。
入口が遠かった分、出口は近いので、プラマイゼロといったところです。
遺跡内にはあちこちに、石で出来た建物が残っています。
遺跡内はだだっ広く、公園のようなイメージです。
手付かずの遺跡を期待しているとちょっとガッカリ感があるかもしれません。
とは言え、かなりの数の遺跡があり、かなり見ごたえ満点です。
個々の建造物は立ち入り禁止となっており、入ることはできません。
後日、ジャスティン・ビーバーがメキシコの遺跡によじ登って追い出されたとニュースであり、その遺跡がトゥルム遺跡と知ってビックリしました。
イグアナもいます。
チュルトゥンの家。
チュルトゥンというのは人工的に作られた貯水槽のことだそうです。
貯水槽を備えた建物といったところでしょうか。
決して、チュルトゥンさんち、という意味ではありません。
続いて、トゥンバはお墓。
ハラチ・ウィニックの家。
ハラッシ・ウィニックの家とかハラック・ウィニックの家とも呼ばれているそうです。
フレスコ神殿。
分かりづらいですが、角の部分に人の顔が彫刻されています。
写真正面、建物の右側の彫刻は目を開いており、左側の彫刻は目を閉じています。
日本の阿形(あぎょう)像、吽形(うんぎょう)像のようなものかもしれません。
セノーテの泉。
セノーテは陥没穴に地下水が貯まってできた湖。
地表の下に空洞があり、そこに地表がごそっと落ちてしまった状態です。
メキシコにはなんと全部で7000ものセノーテが存在するそうです。
中でもグランセノーテは100m先まで見える透明度があり、大人気のダイビングスポットなんだとか。
今回、ノルウェージャンゲッタウェイのツアーにもセノーテツアーがありましたよ。
さらに、海の神殿。
カリブ海を臨む断崖絶壁に建っています。
手前の建物が天下る天使の神殿。
写真では大変見にくいですが、建物上部の中央に、レリーフがあるのが分かります。
逆立ちしたような不思議な姿勢のレリーフで、これが「天下る天使」だそうです。
建物自体も長方形では無く、上に広がった台形で、特徴のある形をしています。
中央神殿エルカスティージョです。
トゥルム遺跡の中でも最も大きな建造物です。
冬至の日にはこのエスカスティージョに隣接する建物の窓から太陽の光が差し込むとのこと。
カレンダーの無い時代に、なぜ冬至の日を正確に把握できたのか。
チェチェンイツァの遺跡もそうですが、マヤの天文学って人類の歴史における大きな神秘ですね。
この小さな建物が風の神殿。
遺跡のちょうど北側に位置する場所にあります。
このトゥルム遺跡、欧米人の観光客に大人気なのですが、その理由がビーチ。
海で泳げる遺跡だったんです。
とは言え、雨の影響で海は濁っているし、波は高いし……。
とても泳げる状態ではないと思うのですが、果敢に海に挑んでいる人もいます。
一体なぜ、そこまで海に執着するのか、四方を海に囲まれた日本に住む僕にはなかなか理解しづらいものです。
トゥルム遺跡はかなりだだっ広い場所に点々と遺跡が立ち並んでいます。
しかし、道が整備されておりとても歩きやすく、一つ一つじっくり見ても、疲れてくたくたになることはありません。
日差しはキツイですが、海が近いせいか、風が通り抜けるので気持ちが良いです。
今回は海がやや荒れ気味でしたが、穏やかな海だとまた違った魅力があるのだろうな、と思いました。
出口に到着です。
見学時間はだいたい2時間から3時間といったところでしょうか。
帰り道にはお土産物屋さんが立ち並びます。
メキシコということで、プロレスでおなじみの覆面マスクも売っています。
お土産屋さんの前に立っていた、ちょっとビックリする人形。
結局、お昼ご飯は何も食べないまま、遺跡をぐるぐる廻っていました。
レストランは遺跡の外にしか無いため、ゆっくり遺跡を見ているとお昼を食べる時間がありません。
時間的にも、今から食べると間に合わないし、ガッツリ食べると夜ご飯が入らないし……、といった中途半端な時間。
結局、お土産屋さんでアイスを買って、それを食べてしのぐことにしました。
行きはエアコンが故障していたバスですが、違うバスに変わってる!
エアコンもちゃんと利いています。
とりあえず、帰りのバスは一安心です。