ダイヤモンドプリンセス乗船記3日目(沖縄・首里城など観光)

クルーズ
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ダイヤモンドプリンセスでのクルーズ3日目。

いよいよ最初の寄港地那覇に到着です。

かなり長時間船に乗っている感じがしますが、まだ日本国内を出ていないことにビックリ。

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朝、デッキへ出てきたらまさに那覇港に着岸する瞬間。

残念ながらお天気は微妙な曇り空。

べちゃっと貼り付くような湿気を感じます。

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まずは、ホライゾンコートで朝食をいただきます。

既に人が満々でとてもじゃありませんが、窓際の席なんて空いていません。

料理にも長蛇の列。

ブッフェ形式とは言え、一度お皿を持ち帰ったら、再び料理を取りに行くのは至難の技かも。

ということで、最初にどっさりと持ち帰ってきました。

ベーコンにスクランブルエッグ、フレンチトーストにヨーグルト、キウイです。

ちなみに、朝ご飯のラインナップには、白いご飯はもちろん、お味噌汁、納豆まで揃っています。

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続いて、ハム、ベーコン、スクランブルエッグにソーセージ、ベイクドポテト、フレンチトースト、焼き魚。

肉肉しいラインナップです。

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サラダだってどっさり食べます。

ホライゾンコートのサラダはドレッシングの種類が多くて嬉しい。

お気に入りの白味噌ドレッシングをかけてもりもりいただきます。

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果物もしっかりといただきます。

まだ、熟れていないのかちょっと固め。

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コーヒーに牛乳を混ぜてカフェオレです。

冷たい牛乳しかないので、生ぬるくなってしまうのがちょっと残念。

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ショッピングモールのフードコートのような賑わい。

ゆったりと優雅な朝ご飯はなかなか難しいかもしれません。

腹ごしらえをしたら、下船の準備です。

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那覇に上陸しました。

この日の最終乗船時間は午後3時半。

沖縄をのんびり観光する時間はあまりありません。

そこで、行く場所を1カ所に絞って首里城を訪れることにしました。

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那覇港から首里城まではタクシーで移動。

なんとも雲行きが怪しい……。

「昨日から沖縄は梅雨入りしましてね。この先毎日雨ですよー。」

なんだってー?

「今日の天気予報も雨ですよー。」

えええええええええええ!

「ちなみに、沖縄の雨って、ドバーっと降ってカラッと上がるとかそういう降り方では……」

「いや、一日中ザーッと降り続きます。」

とは言え、現時点では雨は降っていないのでお天気が持ちこたえてくれることを祈りつつ首里城観光へと向かいます。

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首里公園へ無事到着。

プリンセスクルーズのトートバッグを提げた人の姿もチラホラ。

とりあえず、公園を突っ切って、首里城まで向かいます。

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屋根の上には猫、ではなくシーサー。

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守礼門へ向かう途中でいよいよポツポツと雨がかかり始めました。

急げ!

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正殿へと続く瑞泉門。

雨で濡れているせいか、石畳がつるつる滑って歩きにくい。

みっちりと詰まった黒い城壁は日本のお城というよりも中国のお城のようです。

石垣の先端が反り上がっているのは首里城にだけ見られる仕様なのだとか。

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雨が本降りになってきたので、城内へ急ぎます。

日本本土で見られるお城はだいたい、門も含めて城壁が白か黒です。

朱色はどちらかというと、神社やお寺の色のイメージが強いですよね。

首里城は城門が鮮やかな朱色に塗られているところ一つを取っても、日本古来のお城とは違った趣があります。

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到着しました。

首里城の顔とも言える、正殿です。

中国の紫禁城をモデルに建てられたとも言われていますが、そう言われてみれば似ているかも。

ただ、屋根の一部がもこっと盛り上がった造りは、日本のお城に見られる唐破風を意識したものだそうです。

柱の下地に漆が塗られていたりと、日本の建築技術も随所に採用されているのだとか。

中国のお城と日本のお城、それぞれ良いところを採り入れたハイブリッドなお城なんですね。

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国の名勝にも指定されている鎖之間(さすのま)と庭園。

鎖之間は王子の控え所であったり、賓客をもてなしたりする場所だったそうです。

賓客をもてなす場所ということで、今でも別料金で琉球お菓子接待が体験できるのだとか。

首里城の華やかな外観と異なり、鎖之間は落ち着いた雰囲気が漂います。

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鎖之間庭園を挟んで向かいにあるのが御書院。

王が日常の執務を行った場所だそうです。

畳に障子、違い棚など、日本のお城の雰囲気そのままですね。

奥には茶室も設けられているのだとか。

お茶はやはり沖縄名物のぶくぶく茶なんでしょうか。

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一転して、きらびやかな玉座は中国文化の影響を色濃く感じる場所です。

中国の皇帝から送られた数々の扁額も掲げられています。

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扁額に中国皇帝の象徴である龍が描かれているのに対して、玉座の装飾には麒麟があしらわれています。

龍の爪が5本であるのに対して、麒麟の爪は4本。

琉球王国の中国王朝に対する遠慮が見受けられます。

ぐるりと建物を周るだけでも、薩摩藩と中国から板挟みになっていた琉球王国の複雑な状況をうかがい知ることができます。

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ちなみに、首里城は世界遺産に登録されているお城としても有名です。

ところが、世界遺産に登録されているのは正殿をはじめとする復元された建築物では無いんだそうです。

で、どこが世界遺産かというと、この発掘された城壁。

この崩れそうな(失礼)城壁が、貴重な首里城建築当初の城壁とのこと。

場内のきらびやかな内装に目を奪われて見逃しそうになってしまいますが、必見です。

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中国王朝から冊封子を迎える際の様子を再現したジオラマです。

正殿前の御庭(うなー)にずらりと諸官が立ち並ぶ姿は壮観だったと思われます。

ちなみに御庭の縞々模様はオシャレでは無く、立ち並ぶ目印だったのだとか。

雨はすっかり土砂降りですが、場内見学を終えたので、お城の敷地内を散策したいと思います。

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うねうねと波打った城壁は本土のお城には見られない沖縄のお城ならではの特徴です。

琉球王国時代の首里城にはトイレが無く、首里城に勤務する官吏たちは城下の家までその都度帰っていたとのこと。

間に合うのか?

トイレに帰ったきり戻ってこない人とかいそうです。

現在の首里城にはちゃんとトイレが完備されているのでご安心を。

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お城から、那覇市内が一望できます。

晴れていればもっと遠くまでキレイに見えたんでしょうね。

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首里城はもともと王の居住地や軍事的拠点である以外に、宗教的な聖地でもあったそうです。

そのため、城内には儀式を行うための御嶽(うたき)と呼ばれる聖域が点在しています。

特に「京の内(きょうのうち)」は首里城最強のパワースポットとも呼ばれているそう。

と言っても、僕らはパワースポットとは全く知らずに「こっちの方が面白そうだ」とふらふら歩いて行っただけなのですが。

確かに人も少なく、異空間に入り込んだように空気がガラリと変わります。

パワースポットと呼ばれるのも納得。

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西のアザナまで来ました。

傾斜が急な上に、雨にぬれてつるつると滑るので気を付けて歩かなくてはいけません。

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西のアザナからの風景。

やはり雨のせいか見晴らしが悪いですね。

ほんの一瞬だけ晴れ間がのぞいたので期待しましたが、すぐにまた雨が落ちてきました。

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ぐるりと城壁沿いに歩いて出口(入口)まで戻ってきました。

乗船時間までに戻らなくてはいけないということもあり、なかなかのんびりじっくりというワケにはいきません。

時間を気にしてしまい、観光がかけ足になってしまうのがクルーズ船の最大のデメリットとも言えます。

首里城前でタクシーを拾い、昼食に向かうことにしました。

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タクシー運転手さんおススメの「我部祖河食堂」に連れてきてもらいました。

「ソーキそばならココが良いよ」とのこと。

なんでもソーキそばの元祖だそうです。

その後、国際通りをぶらぶらと物色して早めに船に帰る予定でした。

が、「国際通りなんか行ったって、何も無いよー。地元の人は誰も行かないよー。」とのこと。

ええ?そうなの?

「国際通りよりも平和通り商店街に行った方がいいよ。平和通り商店街なら屋根があるから雨も気にならないし」と教えていただきました。

沖縄のタクシー運転手さんは何かと色々親切です。

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ソーキそばです。

お肉がこれでもかっってくらいどっさり乗っています。

これで650円はどう考えてもおかしい。

スープがあっさりなので、全然しつこくありません。

スープも残さずぺろりと飲みほしてしまいました。

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そして、沖縄そば。

ソーキそばは豚の肋骨・あばら肉を煮込んだもので、軟骨が入っているのが大きな特徴。

一方、沖縄そばは豚バラの三枚肉を煮込んだものとかまぼこが入っているのが特徴だそうです。

ソーキそばに比べるとお肉の分量がやや控え目ですが、それでもけっこうなボリューム。

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そして、来店する人みんなが次々に頼んでいたので気になって注文した「じゅーしー」。

沖縄風炊き込みご飯だそうです。

沖縄料理ってもっと全体的にこってりとした味付けなのかな?と思っていました。

しかし、ソーキそばも含めて、全体的にあっさりとした味付けなのでお腹いっぱい食べても全然しつこくない。

また沖縄に来たら食べたいな、と思う味でした。

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タクシー運転手さんから教えていただいた平和通り商店街へやって来ました。

たしかにアーケードがあり雨を気にせず散策できます。

あと、お土産屋さんがごちゃごちゃっと立ち並んでいて、散策するには平和通り商店街の方が断然楽しそうです。

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平和通り商店街から一歩入ったところにある公設市場へやって来ました。

アジアの喧騒とした市場の雰囲気がなんとも良い味を出しています。

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び~び~って何?どうやって食べるの?

豚肉の種類が充実しているところは、さすが沖縄です。

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とりあえず2階へ向かいます。

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2階の飲食店街は中国語が飛び交う一大中国人パラダイスになっていました。

ここは日本か?

アジアの屋台的な雰囲気満載で、夜に来たら絶対に楽しそう。

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せっかく沖縄に来たのだから、ということでサーターアンダギーを食べることにしました。

「なんか、めちゃめちゃ中国人が多いですね」と尋ねたところ、「隣のお店を経営されている方が台湾人なんですよ」とのこと。

なるほど、中国語が通じるし、中国人好みのメニューが揃っているんですね。

それにしても、昼間から圧倒されるような熱気でした。

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黒糖とプレーンのサーターアンダギーをそれぞれ一つずつ購入。

揚げたてなのか、ほくほくとしていてとても美味しい。

個人的には冷えてぎゅっと硬くなったサーターアンダギーも大好きです。

サーターアンダギーをいただいたら、そろそろ船へと戻ります。

もっとゆっくりと観光したかったなぁというのが正直なところ。

タクシーの運転手さんも「最近はクルーズのお客さんが増えて、午前中にぶわーっとやって来て、午後には帰っちゃうよ」とおっしゃっていました。

次回はぜひ沖縄単独で旅行に来たいと思います。

梅雨じゃない時期に。

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那覇港に帰って来ました。

次の寄港地は台湾なので、乗船前に出国審査を受けなくてはいけません。

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出国審査を済ませて船へと向かいます。

出国審査を受けてしまうと、再び沖縄へ上陸することはできません。

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那覇港には、ダイヤモンドプリンセスの姉妹船であるサンプリンセスも停泊していました。

同じプリンセスクルーズの船が同時に停泊するのは珍しいことなんだそうです。

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ダイヤモンドプリンセスは一足お先に那覇を離れます。

神戸港であったようなお見送りイベントも無く、あっけない……。

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出港を見届けたらお楽しみのディナーです。

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前菜はグラブラックスと呼ばれる、北欧風サーモンのマリネ。

脂の乗ったサーモンは口の中に入れると溶けてしまいそうな美味しさ。

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あれ?いきなりデザート?と戸惑ったのですがこちも前菜。

スイカのハニーシトラスマスカルポーネクリームがけ。

「一応、スイカって瓜だから野菜っぽいと言えば野菜っぽいけど……」

と、食べてみましたがやっぱりデザートですね。

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続いて、パスタ料理です。

リコッタチーズのラビオリとクルミのクリームソース。

「クルミのクリームソースが美味しそう♪」と頼んだ一皿です。

濃厚なクリームソースなのですが、しつこくなく、ぺろりと食べられます。

ラビオリの量はもうちょっと多くても良かったかも。

ちなみに、ダイヤモンドプリンセスの食事は日本人に合わせて量が少なめ、味付け薄めとのこと。

といっても、なんだかんだで毎晩満腹です。

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メインディッシュは豚バラ肉のロースト。

パリパリに焼き上げられた皮がめちゃめちゃ美味しい。

甘酸っぱいアップルソースが良く合います。

メインディッシュその2、ケイジャンスパイスを効かせたシーフードのクロックポット。

ムール貝、エビ、貝柱にザリガニ!が入っています。

ザリガニはエビっぽくて想像以上に美味しい。

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デザートはアイスクリームのサクランボソースがけ。

おお、めっちゃ美味しそう。

と、一口食べてショック。

めっちゃリキュールが効いています。

サクランボソースの時点で気付くべきだったんだなぁ。

アルコールはある程度飛んでいるものの、お酒の飲めない僕にはハードルの高いデザートでした。

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デザートその2はブルーベリーのシャーベット。

今日は全体的にコッテリなメニューだったので、デザートはあっさりとしたものをチョイスしました。

シャーベットはハズレの無い美味しさ。

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食事の後はステージへと向かいます。

今日のステージイベントは再びモニーク・ディヘイニーさんのショー。

船内で知り合った方によると「モニークさん、近くで拝見するとすっごく小柄だったわよ」とのこと。

なんでもブッフェレストランにおられたのだとか。

「え?そんな普通に船内をうろついてるもんなんですか?」とちょっと意外でした。

船内ではけっこうちょくちょくゲストやステージ出演者の方を見かけるとのこと。

お客さんと出演者の距離が近いのも、クルーズ船ならではかもしれません。

(画像のタップ/クリックで動画が始まります)

ステージが終わって船内をぶらぶらしていると、アトリウムではダンスが行われていました。

思わず立ち止まって最後まで見てしまうくらい、とにかくスゴイの一言です。

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屋外のムービーズ・アンダー・ザ・スターズでは007が上映されていました。

が、雨が降っていたせいか、屋外は湿度が高くじめじめ。

映画を見るにはちょっとつらいかな。

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もちろん映画鑑賞には欠かせないポップコーンも用意されています。

明日の台北観光に備えて、部屋へ戻ることにしました。

時差調整のため、時計の時刻を1時間戻して下さいとのこと。

 

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