コスタクルーズの日本海クルーズ初日(舞鶴観光)

クルーズ
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コスタネオロマンチカで、5泊6日の日本海クルーズへ行ってきました。

舞鶴を出発して、金沢、境港、釜山、福岡を巡るクルーズです。
乗船したのはイタリアのクルーズ会社「コスタクルーズ」が所有する客船「コスタネオロマンチカ」。
客室が「バルコニー・デラックス」にグレードアップされる嬉しいハプニング付きでした。

まずは、出発地の舞鶴観光から。

舞鶴港はクルーズ乗船客は駐車料金が無料。
車で港まで乗り付けることができます。

「港から離れた場所から観光しつつ、港に戻って来よう」

ということで、車で舞鶴引揚記念館へ。


ユネスコの世界記憶遺産にも登録されている白樺日誌。
日誌というよりも、和歌集です。
白樺の皮に、空き缶で作ったペンと煤のインクで書かれたもの。
手のひらサイズほどの白樺の皮に、細かな字で和歌が綴られています。

実際に目にすると、過酷な状況のもとで創作されたと思えないほど緻密で繊細。
度重なる所持品検査をくぐり抜けた奇跡の資料です。


抑留者の生活を再現した場所もあります。
粗末な環境以上に、冬の寒さと暗さで心を病みそうです。

実際に再現されると

「これはつらいなぁ……」

と身に沁みて感じます。

シベリア抑留については、学校などでもほとんど教わることがありません。
なので、どのような歴史があったのかが学べるのは非常に貴重。

決して楽しい場所ではありませんが、行く価値はあると思います。


引揚記念公園の丘から見下ろした桟橋。
木材工場の手前が、引揚者用の桟橋です。
「岸壁の母」で有名な場所ですね。


続いて訪れたのが、舞鶴赤れんがパーク。
赤れんがのフォトジェニックな建物が並びます。
映画やドラマロケの聖地だそうです。


まずは、腹ごしらえで海軍カレーをいただきます。
海軍カレーの他、海上自衛隊の艦艇のカレーをいただける場所が舞鶴には各所にあります。

今回は、空調完備の赤煉瓦カフェ ジャズで、海軍カレー夏野菜プラスで。
野菜をプラスして大正解。
ルウ多めでとても美味しかったです。


映画ロケのポスターや出演者のサインも飾られていました。
映画を見てから訪れると、また違った楽しみ方ができそうです。


周辺に景観を邪魔する建造物がないのが素晴らしい。
映画のロケ地として人気なのも納得です。


続いて訪れた「赤れんが博物館」。


名前の通り、赤れんがを色々展示している博物館です。
これはこれでおもしろい。
レンガに少し詳しくなれた気がします。


赤れんが博物館を後にして、海上自衛隊の基地へ。
週末限定で、舞鶴港に停泊している艦艇を見学することができるんです。

と、ここで風に乗って何やらアナウンスがかすかに聞こえてきます。

「まもなく閉園です」的なことを言ってるような……。
改めて時間を調べてみると、艦艇の見学は午後3時まで。

現在時刻は2時35分。
急げ!!!!


しかも、入門できるのは2時45分までだったようです。
ギリギリで2時45分に間に合いました。


停泊していたカナダのフリゲート艦「オタワ」。
めっちゃ大きくて大迫力。


日本の護衛艦「せんだい」。
すごいアンテナ(?)の数です。


手前がせんだい、奥がまつゆきです。
とにかく超高速でババババーッと見学しました。
もし次回、舞鶴を訪れることがあれば、艦艇見学は一番最初に行こうと心に決めました。


いよいよ舞鶴港に到着。
乗船までまだ時間があるので、近くの海鮮市場を散策。


注文した魚介類をその場で焼いてくれる、なんとも魅力的なシステム。
お腹もイイ感じに空いています。

しかし、この後クルーズ船でディナーが待っています。

「直火焼きの魚が食べたい」
「でも、クルーズのディナーは捨てがたい」

残念ながら私には、直火焼きの魚とディナーの両方を堪能できる胃袋はありません。
泣く泣く直火焼きの魚をあきらめ、クルーズ船へと向かうことにしました。


コスタネオロマンチカです。
ダイヤモンドプリンセスに比べるとやや小型で、バルコニーも少ない印象。
でも、近くで見るとやっぱり大きい。


駐車場はだだっ広い平面駐車場です。
駐車場の出入り口は出航後、施錠されるようになっているので安心。
1週間近く停めっぱなしでも、セキュリティー上の不安は少ないです。

また、駐車場から乗船口まで無料のシャトルバスも運行しています。
ほんの2分程度の距離なのですが、スーツケースを引きずって歩くことを考えると非常に助かります。


あっという間に乗船口に到着。
コスタネオロマンチカの日本海周遊クルーズは、各港で乗客を上下船させるシステム。
路線バスの船バージョンといったイメージでしょうか。

一カ所でどわっとお客さんを乗せるわけではないので、それほど混雑はしていません。


倉庫のような場所で、乗船を待ちます。


いよいよ乗船。


今回はバルコニー客室。

明るい!
見晴らしが最高!
広い!

今までは

「内側客室で充分」

と言っていた私たちですが

「やっぱりバルコニー客室はいいねぇ」

と実感。

奥のソファもベッドにできるので3人まで使えます。


待ちに待った夕食です。
コスタネオロマンチカでは、ダイニングレストランの入り口に料理のサンプルが置いてあります。それぞれに番号が振られていて、番号をメモする用紙と鉛筆まで用意されている徹底ぶり。

これならうっかり者の私でも

「入り口で見たあの料理、何だったっけ?」

と再び入り口に確認しに行く無駄な行動を避けられます。

そして

「名前だけ見ても何の料理か全然分からないよ」
「英語の説明、ワケが分からん」

といった私でも、的確に食べたい料理を食べることができます。


でも、メニューにはちゃんと日本語も表記されているのでご安心を。
ただ、ダイヤモンドプリンセスに比べると、日本語がほとんど通じません。
とは言え、メニューには番号が振られているし、指さしで全然通じると思います。

よほど複雑な要望がない限り

「日本語が通じなくて困った」

といったことはないと思います。


まずはパン。
グリッシーニという細長いパンがあるところがイタリアっぽいですね。


前菜に生ハム。
安定のおいしさです。


ミックスベジタブルスープ。
野菜のおいしさがギュッと凝縮されたスープです。


豚肉のアニョロッティパスタ。

アニョロッティパスタという名前は初めて聞きました。
ラビオリのような感じ。
パスタの中に具が入っていて、イタリア風餃子といったところでしょうか。

非常に美味しい。


続いてボロネーゼ。

ボロネーゼは大好物です。
このボロネーゼはトマトソースが強め。

トマトの甘みが感じられるボロネーゼです。


そして、突然の和食、豚の角煮。
すごくお上品にカットして盛り付けられています。
食べてみると、確かに角煮です。


もう一種類のメイン。
ビーフプライムリブ。
食べ応え満点です。
角煮に比べて盛り付けが雑……。


デザートはヘーゼルナッツケーキ。
デザートも含めて料理はどれもおいしかったです。

「イタリア船だから絶品イタリアンが毎晩食べられる」

と期待すると、ちょっとびっくりしてしまうかもしれません。
個人的には、イタリア料理だけでなく幅広い料理が楽しめるのはいいな、と思いました。


食後、出航前に避難訓練がありました。
今回は、舞鶴から乗船したお客さんのみが訓練の対象。
それぞれの停泊地でお客さんが乗船するので、その都度避難訓練が行われます。


夜、部屋で寝てると何やら外がズンドコズンドコ騒がしい。
バルコニーから外をのぞいてみると、プールサイドでホワイトナイトが開催されていました。

ホワイトナイトは白い服など、白いものを身につけて参加するパーティー。

「そういや、そんなこと言ってたような……」

疲れていたので、そのまま寝てしまいました。
観光にクルーズに充実の1日でした。

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