有馬温泉 中の坊 瑞苑で温泉と美食に耽る旅

日本
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新緑が目に鮮やかな5月。
有馬温泉「中の坊 瑞苑」でリフレッシュしてきました。
12日で温泉と美食を堪能する旅です。

今回宿泊する中の坊 瑞苑は太閤橋からわずか徒歩2分の好立地。
バス停から見えているので迷う心配もありません。
若干の坂道ですが、荷物を持っていても全く苦にならない距離です。

到着しました。
チェクインの14時よりも少し前でしたが、案内してもらえました。

ロビーには鯉が泳いでいます。
この池、外のお庭と繋がっていて、鯉は館内とお庭を自由に行き来できます。
なんとも優雅な光景。

今回宿泊する中の坊 瑞苑は明治元年創業の老舗旅館で、数々の著名人が宿泊されたお宿。
過去にはモナコ公妃グレース・ケリーも宿泊されたのだとか。
そして、グレース・ケリーが特に気に入られたのがこの日本庭園なんだそうです。

煎茶とお茶菓子をいただいてチェックインします。
飲み物は煎茶と抹茶から選ぶことができます。

エレベーターホールには待合スペース。

廊下にはおしゃれなディスプレイ。

今回宿泊するお部屋「木槿」です。

ドアを開くと三和土があります。
ベンチもあり、座って靴の着脱ができる優しい設計。

広々とした開放感のあるお部屋です。

非常に座り心地の良いロッキングチェア。
家に持って帰りたいぐらいお気に入り。

テーブルにはお茶菓子とミネラルウォーター。
冷蔵庫の中の飲み物は全て無料とのこと。

冷蔵庫の中は、追加のミネラルウォーター2本とポカリスウェット1本。
お~いお茶が3本にスムージーが2本。
12日で充分すぎるラインナップです。

ネスプレッソに熱湯、冷水。
どんな飲み物にも対応しています。

ネスプレッソのカプセルは4個用意されています。
味は全てアルペジオ。

クローゼットには浴衣とパジャマと作務衣。
作務衣があるのは嬉しい。
館内では浴衣と作務衣はOKですが、パジャマは室内だけで着用してくださいとのこと。
結局、宿泊中ほぼ作務衣で過ごしていました。

トイレも広くて清潔。
手洗器とペーパータオルが設置されているので、動線もスムーズです。

アメニティはボディタオルに歯ブラシ、シャワーキャップにヘアバンド。
ヘアクリップ、ブラシと必要なものはほぼ全て揃っています。

スキンケアはミキモトコスメティックスのクレンジング、洗顔、化粧水、乳液が揃っています。
さらに、ロクシタンのシャンプー&コンディショナーと石鹸。
着替えだけ持参すれば、あとは手ぶらでも全く問題なさそうです。

脱衣スペースもコンパクトにまとまっています。
バスタオルは全部で4枚。
お風呂に入り放題です。

洗面所の隣にはシャワーブース。
こちらにも、ミキモトコスメティックスのシャンプー&コンディショナー、ボディーソープが用意されています。

シャワーブースを出ると金泉の露天風呂。
新緑の六甲山系を眺めながら、温泉を堪能できます。

微妙に昭和レトロを感じる温泉街の建物や雰囲気。
ノスタルジックな空気感に癒されます。

一段落着いたら、宿泊客専用のラウンジへ。
こちらのラウンジでは、セルフサービスで無料のドリンクやお菓子をいただくことができます。
アルコールのみ有料とのこと。

冷たいドリンクはジンジャーピーチティーにオレンジジュース、アイスコーヒーです。
コーヒーと、ティーバッグの各種紅茶にハーブティーもありました。

やはり気になるジンジャーピーチティーをチョイス。
ジンジャーのさっぱり感にピーチの香りが爽やか。
クッキーは甘さ控えめで後を引く美味しさ。
自制しなくては際限なく食べてしまいそうです。

美味しいクッキーを食べると、欲しくなるのが美味しいコーヒー。
器も素敵です。
日本庭園を眺めながら、絶品クッキーに香り高いコーヒー。
最高に贅沢な時間です。

部屋に帰りがてら館内を散策。
客室の枕は好みのものに変更できるのだとか。
そこで、今回はそば枕()をチョイス。
客室のご案内に書いて置いておけば、ターンダウンの際に枕を用意してくれるとのこと。

夕食までしばし時間があるのでお部屋の露天風呂を堪能。
骨の髄まで贅沢を満喫します。

夕食は個室ダイニングでいただきます。
入ってまず、お部屋の広さにびっくり。
画像には残っていませんが、窓が大きくて開放感があります。

お酒は飲めないので食前酒はジュースに変更していただきました。
ラ・フランスのジュースです。
とろりと甘くて美味しい。
手に取るとしっかりとした重みを感じる錫のグラスに入っています。

前菜は
・淡路もずく
・若草和え
・甘鯛と新玉ねぎ、ラディッシュ、大根の南蛮漬け
・蛍烏賊の沖漬け

桜の器には
・アスパラガスの黒毛和牛巻き
・唐墨大根
・焼きホタテとスナップエンドウの独活味噌添え
・足赤海老

この前菜に兵庫県のグルメがぎゅっと凝縮されている感じです。
どの料理も、素材を活かした上品な味わい。
体に染み渡る美味しさです。

続いて椀物。
料理もさることながら器が美しい。
こちらのお椀には有馬六景が描かれているとのこと。
しばし考えてみるも、何の風景かさっぱりわからず。

蓋を開くと答えが書いてあります。
「功地山の秋の月」とのこと。
正解を知ってもなお「?????』です。
功地山を「くむちやま」と読むことも初めて知りました。

肝心の料理は新緑烏賊真丈。
大根と人参に豆蕪、順菜があしらわれています。
烏賊真丈はなめらかでムースのような歯触り。
口に入れるとほわほわと溶けてなくなります。
そして後に残るぶつ切りにされた烏賊のコリコリとした食感。
絶品です。

続いてお造り。

伊勢海老にマグロのトロ、甘鯛です。
写真に撮る前にマグロを一切れ食べてしまったことは内緒です。

お造りには醤油に加えて、ポン酢、ごま油、塩が用意されています。
塩とごま油でいただくとカルパッチョ風になるとのこと。
おすすめの甘鯛を塩と胡麻油でいただくと、甘鯛の甘さにごま油の香りが最高に合います。
何といっても、ごま油がサラッサラ。
全然油っこくないし、しつこさもありません。
それでいて、口いっぱいに広がるごま油の芳醇な香り。
エクストラバージンオリーブオイルのごま油バージョンといった感じです。

強肴には神戸牛のしゃぶしゃぶを選びました。
つけダレはゴマだれとポン酢。
牛肉が「絶対に美味しい」オーラを放っています。
お肉は口の中でふわっとほぐれて旨みが口いっぱいに広がります。
「牛肉は飲み物」という表現も納得の儚い口福感です。

メニューにはない「泉州水茄子の浅漬け」。
これは嬉しい。
爽やかな甘味とジューシーな食感は、野菜というよりも果物。
完全にお肉に奪われた私の心を、野菜へと引き戻してくれます。

お肉と水茄子の衝撃も冷めやらぬうちに煮物の登場です。
鰻に筍、万願寺唐辛子。
緑色のうすい豆腐はうすいえんどうを胡麻豆腐に練り込んだもの。
ねっとりとした胡麻豆腐の食感にうすいえんどうの甘味と香りが春を感じさせます。
鰻はふわっふわの肉厚でたった一切れでも圧倒的な存在感。

最後の御飯は但馬産コシヒカリを使ったしらすと筍の釜炊き御飯。
美味しくないはずがありません。

ごま塩をかけていただきます。
ごま塩はごまを塩水に浸したもの。
塩が主張しすぎず、ごまの風味をしっかり感じられます。
ご飯、しらす、筍。
それぞれの美味しさをごま塩のまろやかな塩味が引き立ててくれます。

縄文土器のような釜です。
土鍋かと思いきや、鉄製とのこと。

水菓子は夏柑ゼリーです。
蓋の夏柑に果実が残っているのも嬉しい。
さっぱりとした美味しさで〆にはピッタリです。
「少量」美味とのことだったので
「足りるかな?」
と不安だったのですが、全く問題ありませんでした。

むしろ
「これで少量だったら、普通の量はどんだけ多いんだ?」
と不安になるレベルです。
重たいお腹を抱えて部屋へ戻ります。

食後、お腹が落ち着いたらやはりお風呂!
こちらの中の坊 瑞苑には無料の貸切露天風呂もあるんです。
「鍵がかかっていなければご自由にご利用できます」
とのこと。
ダメ元で行ってみたら、「おお、空いてる」。
ちなみに無料の貸切露天風呂は銀泉です。

なんだか部屋のお風呂に似ています。

勢いに乗って大浴場へ。
なんとなんと、誰もおらず貸切状態。
これはラッキー。
あらゆるお風呂を堪能しました。
部屋に戻ってさらにもうひとっ風呂浴びたらおやすみなさい。

おはようございます。
朝食も夕食同様、個室ダイニングでいただきます。
和食と洋食の2種類から選べるので、今回は和食を選択。
日頃、朝ごはんはパン派の私ですが、旅先では和食派に変貌します。

フレッシュジュースはオレンジ、りんご、さらに豆乳。
豆乳がサラサラでほんのり甘くてとても美味しい。

海苔は焼き海苔箱に入っていて、パリッと仕上がっています。
密度のある海苔で、しっかりとした食感。
醤油をつけなくても満足感のある味と香りです。
お米は「銀の朏(みかづき)」。
粒の大きさがコシヒカリの1.5倍と存在感があります。
口いっぱいにじんわり広がる甘味と香りが最高。
さらに、海苔やお新香との相性も抜群で、何を食べてもため息が出る美味しさ。

湯豆腐は出汁に味がついているので、そのままいただきます。
じわっと体に染み込む出汁の旨みと、つるっとなめらかなお豆腐。
体が喜ぶ美味しさってこういうものなんだろうな、としみじみ実感。

選べるおかずはお肉を選択。
牛肉のすき焼き風です。
柔らかく煮込まれたお肉はご飯との相性抜群。
朝から幸せな気分です。

大満足。
ですが、やはり朝に飲みたいのがコーヒー。
無料ラウンジでコーヒーをいただきます。

なんと、朝の時間帯限定で日本初のコーヒー店「放香堂」のコーヒーがいただけます。
ガツンとした苦味とコクは朝にぴったり。
昨日から温泉に入り浸っていると同時に、コーヒーばかり飲んでる気もします。

腹ごなしに日本庭園を散策。

眺めるだけではなく、お庭に入ることもできます。

山門をくぐると

鳥居が現れました。
なんとも癒しの空間です。

とても素敵な庭園でした。
東屋やベンチがあれば、日がな一日ぼんやり過ごしたい陽気と心地よさ。

中の坊 瑞苑は14時チェックイン12時チェックアウト。
22時間も滞在できる非常に良心的な時間設定になっています。
ということで、部屋に戻り再び温泉を満喫。
結局、有馬の街歩きはせず(良いのか悪いのか)、ひたすら旅館で温泉三昧の時間を過ごしました。
おかげで心身ともにリフレッシュできて、とても有意義な旅だったのではないかと思います。

今回のお土産は中の坊瑞苑オリジナルのミニ炭酸せんべいとにんにく昆布。
ミニ炭酸せんべいは部屋に置いてあったものを食べて
「おお!見た目は地味なのに(失礼)美味しいな」
と気に入ったので購入。
にんにく昆布も夕食で出てきた時に
「こりゃ美味しい」
と衝撃を受けたため購入。
旅館側の思惑通りに動いてくれる良客です。

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