ヨルダン旅行最終日

ヨルダン
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ヨルダン旅行最終日。
この日は、ヨルダンからドバイへ移動。
さらにドバイから深夜便で日本へ帰国の途に向かいます。
が、連日の体調不良で限界を迎えつつある私たち。
無事に日本に帰国できるのか?

写真がないので、何となくイメージで。
この日は、朝起きた時点で二人ともぐったり憔悴。
不定期に下痢に襲われ、ほとんど眠っていません。

しかし、ホテルのチェックアウトは朝10時。
とてもチェックアウトできる気がしません。

「とりあえず、フロントに電話してみる」
と夫。

直後、
「昨日のドライバーさんがすでにレイトチェックアウトの手続きしてくれてた」
あなたは神か!

とりあえず、午後3時まで部屋が使えるとのこと。
それまでに、何とか体調を回復させねば。

しかし、体の調子はどんどん悪化する一方。
下痢に加えて、体が重い、ダルい、動かない。
少し動いただけで息切れがする始末。
ベッドからトイレに行くのも重労働です。

二人とも動けないので、ペットボトルの水も無くなったまま……。
喉が渇いた……、水……。
砂漠で遭難した(実際ヨルダンは砂漠ですが)人のような状態に。
緊急事態ということで、ミニバーまでずるずると這っていきコーラとスプライトを開封。

コーラとスプライトをそれぞれ飲んだ途端に、
「おや、なんだか体がラクになったかも」
「一体、何が起こったんだ?」
と二人で顔を見合わせるくらい、HPが一気に回復。

後々考えてみると、あれは脱水症状だったのでは?と思います。
いつトイレに行けるか分からないという不安から、移動中の水分摂取は極力避けていました。
ホテルにいる時も、水を飲むと激しくお腹を下す恐怖から、あまり水分は摂っていなかったように思います。

コーラとスプライトに救われ、無事にホテルをチェックアウト。

本来は、アンマン市内を観光する予定でした。
しかし、チェックアウトを大幅に遅らせたため観光する時間はありません。
どのみち、この最悪の体調では観光には行けなかったでしょう。

ホテル近くのカフェで時間を潰すことにしました。
覚えていませんが、パイナップルジュースとかそんな感じの飲み物。

お腹に優しそうな豆のスープ。
日本ではあまりなじみのないスパイスの香りがします。

チキンをオーダー。
ちょっと元気になった途端、調子に乗り出す私たち。

料理をつまみつつ、もそもそ喋っていると、

「君たち、日本人かい?僕も東京に住んでたことがあるんだよ」
と、唐突に話しかけてくるヨルダン人。

うわっ、これ面倒臭そうなやつや……。
と身構えるも

「日本って本当に良い国だよね、また行きたいよ。ははは、じゃあね」
とにこやかに去って行くヨルダン人。
ただのフレンドリーな人やん。

一旦、ホテルのロビーに戻りドライバーさんを待ちます。
ホテルのロビーにいた、イイ感じのおじさん。

そうこうしている間に、ドライバーさんが到着。
昨日までの寡黙なドライバーさんとは打って変わり、喋る喋る。
空港へ着くまでの間、ずっと日本車について熱く語っていました。
そんな日本車愛溢れるドライバーさんが運転する車はヒュンダイなんですけどね。

「日本車、高いんだよね。でも、いつかは日本車が欲しいんだ」
とのこと。

クイーン・アリア空港へ無事に到着。
18:00にアンマンを出発して、22:00にドバイに到着します。

ヨルダンを離陸。
一時は、日本に帰れるのかと不安でしたが、まずは一歩、日本に近づきました。

ドバイの街が見えてきました。
往路でも感じましたが、やはりネオンが眩しくて近未来的。
そして街の明かりがあることに、なぜだか少し安心します。

空港内はショッピングモールのような賑わい。
夜の10時を過ぎてるのにスゴい。
土日のイオンモールみたいです。

そして、ドバイの空港のショップでポカリスエットを発見。
ヨルダン旅行中、喉から手が出るほど欲しかったポカリスエットです。

しかし、値段!
日本円で約800円ってどういうこと!
しかも1.5Lや2Lではなく、500ml!

だいぶ回復したとは言え、ポカリは欲しい。
でも、すごく敗北感……。

「いや私、コーラでも全然大丈夫だから」

結局、ポカリはあきらめました。
ちなみにドバイの空港、「お~いお茶」も売ってましたが、こちらもなかなか。

日本のものって何でも高いんだなぁ……。
と改めて実感です。

ドバイ発関空行きのフライトは午前3:00発!
ラウンジでのんびり過ごしたいと思います。

ちなみにこの空港ラウンジ、ウォシュレット完備でした。
ありがたや!

カードラウンジにはブッフェも完備。
お腹の調子が万全だったら、深夜なんてことも気にせずモリモリ食べてたのに。

サラダメニューも充実。
「ホテルの朝食バイキング?」
というくらい内容が充実しています。

しかもラウンジ利用者は無料というから太っ腹。

ということで、ちょっとだけいただきました。
一応、慎重にほんのちょびっとだけです。

ですが、食べると
「あ、やっぱなんか無理」
ってなってしまうので、まだ本調子じゃないんでしょうね。

ただ
「食べたい!食べられそう」
って思えるようになったことは大きな進歩かもしれません。

そんなこんなで、ソファでうたた寝をしながら過ごしていると搭乗時間に。
ようやく日本に帰れます。

食中毒もさることながら、3日連続で寝不足。
ふらふらしながら関空へ到着しました。

ちなみに、関空の検疫で調べてもらったところ私たち二人から検出されたのはサルモネラ菌。
食中毒菌の恐ろしさを身をもって知ることとなりました。

そんな波瀾万丈?だったヨルダン旅行。
私たちの間で思い出として語られるのはもっぱら
「ヨルダンの人たちはみんな親切だったよね」
ということばかり。

フィジカルな苦痛はスグに忘れてしまいますが、メンタルに受けた恩恵はいつまでも残るんです。(逆もまた然り)

ヨルダン旅行前の中東というと
「テロリストがいる」
「絶えず紛争してる」
「宗教がややこしい」
といったイメージしかありませんでした。

しかし実際に合うヨルダン人は皆さん、好奇心旺盛でフレンドリー。

今思えば、
「あのドライバーさん、ちゃっかり土産物屋さんに私たちを連れて行ったよな……」
とか、ありますが、そんなものはノーカウントです。

ヨルダン、また行きたいなぁ。
次は死海をもっと充実させて。
アカバとかも行ってみたい。

なんて考えていたのですが、その後、ISISの台頭で中東情勢がきな臭くなり頓挫。
世界情勢が安定したら、また訪れたい国の候補です。

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